幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ヘミングウェイキャットって?

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知人が可愛い猫の画像を数枚送ってくれた。

全身が収められたものは1枚だけで、あとは猫柳のようにもふっとした足先に集中していた。

とても癒される画像で十分に堪能させていただいたのだけれど、私のリアクションが思うものと異なっていたのだろう。

知人からは「気が付かない?」と送られてきた。

頬擦りしたくなるほどの可愛さだという以上の何に気付けば良いのだろうかと、画面のスクロールを繰り返し、知人が私に求めている答えを探した。

何度見返してみても答えが見つからず、今度はこちらから答えを催促するとヘミングウェイキャットだと返ってきた。

ヘミングウェイキャットとは……?

初めて目にした言葉だったので、今回はそのようなお話をと思っております。

ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていって下さいませ。

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猫の指は基本的には前足が5本、後ろ足は4本なのだけれど、稀に「多指症」と呼ばれる、生まれつき指の数が多い猫がいるという。

このような状態に対して多指症という名が付けられてはいるけれど、健康上の問題はないため治療や手術といったものは必要なく、

猫によって毛の色や目の色が異なるように、指の数もその猫の個性のひとつということのようだ。

海外では昔から船乗りたちの間で、猫は手先が器用だけれども、指が多い猫はその器用さが増すため、より多くのネズミを捕まえてくれる航海の守り神だと言われ、大切に扱われてきた歴史もあり、指が多い猫は「幸運を運んでくる猫」と言われているという。

この個性の現れは遺伝子によるところが大きく、日本よりも海外の猫に多く見られるため、日本では聞きなれない話題のようだ。

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このような指の数が基本数よりも多い猫のことをヘミングウェイキャットと呼ぶそうなのだけれど、どうしてか。

ヘミングウェイはアメリカのノーベル賞作家の彼である。

彼の小説は過去に数冊ほど読んだことはあるのだけれど、私の記憶にはあまり残っていないため、ここで彼の作品を紹介することはできないのだけれど、

小説や映画などで彼の作品に触れたことがある方もいらっしゃるのではないだろうか。

その彼が友人である船乗りから譲り受けた猫が6本の指を持っている多指症の猫で、ヘミングウェイはこの猫をとても可愛がっていたのだそう。

そして、この時の猫の子孫たちは遺伝によって多指症を受け継いでおり、今も彼の博物館で飼われているという。

このような出来事もあり、「幸運を運んでくる猫」は別名「ヘミングウェイキャット」と呼ばれているそうだ。

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猫好き、動物好きの一人としては、指の数がいくであっても、存在そのものが幸であることに変わりはないのだけれど、

このような話に触れる機会があれば、猫に限らず様々な存在の個性に対して、おっかなびっくりで接する人が少しは減るのではないだろうか、と思ったりもした日。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/