今シーズン初めての水浴びを。
水浴びをしたのは私ではなく、我が家の観葉植物たちだ。
水やりをサボったわけではないのだけれど、元気がない……。
そう感じてから1週間ほど経過した。
普段よりも多めに水をあげてみたものの、時期でもないのに葉が落ち、枝にくっついている葉もシワシワになった。
そこで初めて、植物全体に水が行き渡っていないのだと気が付く始末である。
頼りない相棒で申し訳ないと呟きつつ、観葉植物たちの脱水症状を改善すべく、大きくて重い鉢植え2つをバスルームへと運んだ。
シャワーヘッドから出る冷たい水を雨に見立てて観葉植物たちに浴びせると、葉の上で弾む水音が、観葉植物たちの喜びの音色のように聞こえて、私まで楽しくなった。
しゃがみ込んで葉の裏側からもしっかりと丁寧に水を浴びせることも忘れない。
自然の中では味わえないであろうこのサービスは、本来外で生きるべき植物を私の勝手で室内に閉じ込めてしまったお詫びを兼ねていたりする。
冷水シャワーは観葉植物だけでなく、私たちにとってもなかなか魅力的な健康法である。
半身浴などの湯船に浸かって体を温めることによって脂肪を燃焼させるダイエット法のようなものがあるけれど、
その入浴中に冷水シャワーを浴びると、体質を脂肪燃焼しやすいものに変える手助けになるという。
これは、冬になると寒さや冷えから体を守るために脂肪を燃焼させて体温を維持しようとする機能を人工的に発動させるようなイメージだ。
他にも、入浴中に血の巡りが良くなり体温が上がった状態を保つために、お風呂から出る直前に足先に冷水シャワーを当てて刺激し、
上がった体温をお風呂上りも保つことによって、その日の疲れをゆっくりじっくり取り除くことができるとも言われている。
あとは、冷たいシャワーを浴びることで分泌されるホルモン物質があるそうなのだけれど、これは免疫力を上げる手助けをしてくれるのだとか。
私の記憶に残っているのはこのくらいだけれど、冷水シャワーが持つ効果は他にも多々あったように思う。
そのようなことを思い出しつつ、鉢の中に張り巡らされた根の隅々にまで水分を行き渡らせていると、先ほどまでのクッタリシワシワしていた、植物がシャキッと葉を伸ばし、息を吹き返した。
冷水シャワーのチカラ恐るべし、だ。
最近、何となく体がグッタリしているように感じている私ももしかして。
水やり後、レモンウォーターをゴクゴクと体に流し込むと、想像以上に浸み込んでいくものだから2杯目に手を伸ばした。
季節の変わり目は、体からのサインに気付きにくいようでございます。
体内とお肌の健やかさのために、そろそろ水分補給を意識してみてはいかがでしょうか。
そして、お風呂上りに足先に冷水シャワーを当てて、その日の疲れはその日のうちに取り除いて下さいませ。
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