幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

真夜中にジャスミンの香りを纏わせて。

f:id:hiiragi1111:20200413162930j:plain

お土産でいただいていたジャスミン茶の封を切った。

その瞬間に、お花畑にいるかのような香りと共に爽やかな緑茶の香りがキッチンに広がった。

もう、この香りだけで十分だと思えるほど贅沢な香りである。

もちろん、香りには好みや得手不得手もあるため、万人受けする香りだとは言えないけれど、私にとってのジャスミンは、香りの濃淡だけでも随分と印象が変わるため、自分好みの香りや、そのジャスミンの香りを活かしたアイテムに出会えた時には、気持ちが体の内側から高揚するのだ。

随分と前に足を運んだ中華料理店で出していただいたジャスミン茶が、それはそれは美味しくて驚いたことがあった。

香りに関しても、ジャスミンのそれをしっかりと堪能できるにも関わらず、香りが強いと感じることはなく、とても不思議なお茶であるように感じられた。

心地良い香りを確かめるように、何度も吸い込みながら味わっていると、お店ご自慢のジャスミン茶だったようで、店員の方がジャスミン茶のことを教えてくださった。

その話を耳にするまでの私は、ジャスミン茶はジャスミンの花や葉を乾燥させてお茶にしたもの、だと思っていたのだけれど、ジャスミン茶は緑茶葉にジャスミンの花の香りを吸い込ませて作られたお茶だと知った。

f:id:hiiragi1111:20200413162947j:plain

ジャスミンの花は夜に開花して強い香りを放つため、開花する少し前に花を丁寧に摘み取り、水分量を減らした緑茶葉と混ぜ合わせ、夜のうちにジャスミンの香りを茶葉に吸わせるのだそう。

夜が明けると、ジャスミンの花と茶葉を丁寧に仕分けして茶葉は再び乾燥させ、夜になるとジャスミンの花と混ぜ合わせ、再び、香りを吸わせるという工程で作られるという。

この工程を繰り返すほどにジャスミンの香りが強くなるそうで、どの辺りで香り付けを止めるのか、この辺りにも作り手の拘りや狙いが出るようだ。

ジャスミン茶は、手間がかかるお茶なのだけれど、緑茶葉とジャスミンの花の品質や相性によっても仕上がりに違いが出るため、本物のジャスミン茶を購入しようと思えば、それなりのお値段がしてしまうものだという。

しかし、巷にはお手頃価格の茶葉や、手軽にジャスミン茶を楽しむことができるティーパックタイプのものなど選び放題である。

それらは、緑茶葉とジャスミンの花の品質の違いや、一度使用されたジャスミンの花を再利用して香り付けが行われたもので、もっと手軽にジャスミン茶を楽しんでもらいたい、ジャスミン茶を知ってもらいという意図があるという。

その中には、大人の様々な事情によって、ジャスミンの香料を緑茶葉に噴霧して作られるものもあるため、ジャスミン茶は人工的な香りがして苦手だと感じている方や、香りが強すぎて苦手だと感じる方は、香料による香り付けではないナチュラルなジャスミン茶にトライしてみるのも手ではないだろうか。

ポイントは、茶葉やティーパックタイプを選ぶ時には、原材料に「香料」が含まれていないものを選ぶことである。

f:id:hiiragi1111:20200413162125j:plain

当時のことを思い出しついでに、この日はジャスミン茶をジャスミンラテ(ジャスミンミルクティー)にしていただくことにした。

濃いめに淹れたジャスミン茶に、予め温めておいた牛乳をたっぷりと注ぎ、そこにハチミツ(お砂糖でも可)を入れたら出来上がり。

ジャスミン茶はシンプルにそのまま飲むに限ると思っていたのだけれど、おすすめしていただいたジャスミンラテ(ジャスミンミルクティー)を試してからは、時折、口にしているように思う。

ジャスミン茶を召し上がる機会がありました折には、本日のお話の何かしらをチラリと思い出していただけましたら幸いです。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/