気温が高い日が続いていたからか麦茶に手を伸ばした。
麦茶と言えばキンキンに冷やしたものが定番だけれども、私は専らホット派。
その日も、大きめのマグカップに注いだそれをフーフーと冷ましながら味わった。
大きく揺れる湯気が鼻先を湿らせるけれど、麦の香ばしさがダイレクトに感じられるような気もして構わず何度も口に運んだ。
麦茶の醍醐味は、キンキンに冷えた麦茶が体の中央を流れ落ちていく感覚だけでなく、温かいそれが流れ落ちていく感覚もありだと思うのである。
しばらくしてキッチンへ戻ると、小皿に乗せておいた麦茶パックが乾いているのが目に入った。
普段であれば、そのまま廃棄してしまうところなのだけれど、ふと麦茶パックの底ヂカラを思い出した。
使用済みの麦茶パックは、油汚れを落とす際に頼れる存在なのである。
麦茶をグラスに注ぐと、グラスの表面に油の膜が張ることがあるけれど、あれはグラス汚れではなく大麦に含まれている油分の残りだという。
油汚れを落とすには少量の油を使った方が落ちやすくなるということは、経験から感じたことがあると思うのだけれど、大麦に含まれている油分が油汚れを分解してくれるという仕組みだ。
例えば、使用後に油まみれになったグリルやフライパン、ホットプレートにガスコンロなどを湿らせた麦茶パックで軽く撫で上げてから乾拭きをしたり、通常の洗浄を行うなどすると、ラクに油汚れを落とすことができるのだ。
とは言え、天然由来のものにも限界はある。
油汚れのお掃除をサボり続けてしまった物や場所に対して効果を発揮するのは難しいようだけれど、日常の汚れであれば随分と良い働きをしてくれる。
しかも、麦茶に限らずお茶の類には抗菌作用を持ったカテキンが含まれているため、ただ油汚れを落とすだけでなく、ちょっとした消臭や抗菌を同時に行うことができる点も魅力であるように思う。
私が特に使いやすいと感じているのは、シンクのお掃除だ。
油汚れを落とした後のシンクは、その油汚れの油膜で曇ってしまうけれど、ストレスフリーで油汚れを落とすことができるため、その後に使用するスポンジを無駄に汚してしまうこともないし、少量の洗剤でスッキリピッカピカである。
気を付けるポイントを強いて挙げるならば、麦茶パックを破いてしまわぬように気を付けるくらいだろうか。
これから麦茶を召し上がる機会も増えてくるかと思います。
限りある資源をありがたく使いきるという気持ちでも良し、麦茶パックで油汚れを落とす実験を楽しむ気持ちでも良し。
スポンジやキッチンたわしなどを出来るだけ油まみれにしたくない、油汚れを自宅にあるものでラクして落としたいといった気持ちでも良し。
何かしらピンッときた折には、楽しくお試ししていただければと思います。
本日も、口角をキュッとあげてまいりましょ☆彡
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