幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

外出先で針と糸が無くてもボタンは留められる。

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今春は、家中の至る場所の断捨離を行ったこともあり、自分にとって本当に必要なものや、変わらず好きなものが何なのか、昨年よりもクリアになったように思う。

先日は、若干スッキリしたように見えるクローゼット内を見渡しながら、昨年辺りから新調したいと思いつつも好みのものに出会えずに新調しそびれている白いシャツを思い浮かべた。

オーダーメイドでない限り、120%自分にピッタリと言えるようなものに出会える確率は低く、多少の妥協はつきものだけれども、どのようなお洋服も、メイクや髪形、小物合わせなど、自分からお洋服にほんの少し歩み寄る工夫をすれば、自分が思う以上に幅広いファッションを楽しむことができる。

こういった楽しみ方もファッションの醍醐味のひとつだけれど、私が今度手にする予定でいる白いシャツは、妥協を極力減らして選んでみるつもりだ。

今は、そのような気分だというだけのことかもしれないけれど、これからは、本当に好きなものに出会えるその時をじっくりと待つ楽しみ方も、少しずつ増やしていけたらと思っている。

大袈裟な物言いになってしまったけれど、単純に今回の断捨離を様々な意味で大変だと感じただけのことなのだけれど。

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そのようなことも思いながらクローゼットから1着取り出した。

ボタンが取れかかっていることに気がつきつつ、付け直しを後回しにしていたものである。

洋服にぶら下がっているような状態のボタンを切り離し、生地に張り付いたようになっている糸くずを引き抜いた。

そして、ソーイングセットの中から糸と針を取り出したのだけれど、ふと、先日ネット上で目にした応急処置を思い出したのである。

それは、警視庁警備部災害対策課の方が発信した情報で、外出先などでボタンが取れてしまった際の応急処置法であった。

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まずは、取れてしまったボタンをボタンが縫い付けられていた側の生地の裏側にあて、ボタンホールに生地に覆われたボタンごと通して留めるというもの。

生地の厚みや性質、ボタンホールのサイズなどによっては、通しにくかったり、生地が伸びてしまったり、生地を傷めてしまったりといったリスクもあるけれど、

どうしても、その場をやり過ごさなくてはいけないようなときには、包みボタンのようにカムフラージュできる応急処置法である。

この応急処置法を目にしたときには、ナイスアイデアだと感動しつつも、手元にボタンが取れた服が無かったため実践できなかったのだけれど、この日ついに試すことになった。

使用した生地は、程よい厚みを持ったサマーニットタイプの生地だったのだけれど、ほぼ違和感なくボタンを留めることができ感心するに至った。

「ほぼ」と付け加えたのは、ボタン周辺の生地が若干ひきつることと、お気に入りの洋服であれば生地へのダメージの不安が拭いきれないことが理由なのだけれど、

式典や冠婚葬祭に出席している最中や、大切方との会食時などの間くらいであれば、十分に役に立つ応急処置法であるように思った。

ボタンが取れるというシチュエーションは、不意にやってくることが多いように思いますので、いざという時には、記憶の片隅から引っ張り出して使用していただければ幸いです。

本日も口角をキュッとあげてまいりましょうね。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/