幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

遠いあの日のハジメテとリンク。

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買い置きをしているグリーティングカードが底をついてしまいそうだったため、慣れているお店へと足を運んだ。

気付けば約4カ月振りの店内で、慣れた場所だというのに、「ハジメテ」を経験するときのようなワクワクと緊張感に包まれた。

数カ所あった入り口は1カ所のみに絞られ、手の消毒を済ませてから入店するスタイルが採用されていた。

すぐに見つけることができる場所に置いてあった買い物かごは全て撤去してあり、必要であれば店員から消毒済のものを受け取るルールだ。

ちょっとしたことのように見えるけれど、店員の方々の負担が増えていることは明らかで、とてもありがたいと思った。

これまでは、購入予定の無いものにも簡単に触れていたけれど、これからは本当に検討するときにのみ手に取ろうと改めて感じたりもした。

ゆっくりと見ていたい気持ちもあったけれど、この日は送り先が決まっている分のグリーティングカードを選び、足早にお店をあとにした。

それでも、以前のような生活に触れられたような気がして、ささやかなハッピーを静かに噛みしめる帰り道となった。

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グリーティングカードと言えば、英国で足繁く通ったグリーティングカードの専門店がある。

当時の友人が紹介してくれお店(メディチギャラリー)なのだけれど、そこはロンドン最古のグリーティングカードのお店で、店内に足を踏み入れると、不思議な懐かしさを感じる空間があり、一瞬で虜になった。

古き良き日本ならぬ古き良きロンドンの姿は私には分からないけれど、きっと、そのような表現が似合うような場所だ。

並べられているカードの雰囲気は様々で、流行りのおしゃれさやカッコよさといった雰囲気というよりは、ここでしか出会うことができないような、つい、誰かに送りたくなってしまうようなグリーティングカードで、それらを前にすると胸がいっぱいになるのだ。

グリーティングカードで胸がいっぱいになるだなんて大袈裟だと思われてしまいそうだけれど、私自身、そのような気持ちになったのは、あの場所だけである。

聞けば、このお店は美術作品を世の中の人たちに見てもらいたい、知ってほしい、広めたいという思いから、作品をグリーティングカードにして販売し始めたお店なのだとか。

私が通っていた頃は既に、お店オリジナルのカードは無くなっていたけれど、このようなエピソードがあることからも、「ロンドン最古の」と言われていることが頷けるように思う。

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当時の私は、足が弱く遠出ができないと言う、ご年配の知人の代わりにラッピング用品を買いに行くことがあった。

というのは、英国では購入した贈り物は自分でラッピングするという習慣があったからである。

特に印象にのこっているのは、クリスマス前。

購入するプレゼントの多さにも驚いたけれど、それら全てを自宅でラッピングするという手間が想像以上のものだったのである。

正直、大変すぎると感じたのだけれど、その部分も含めて楽しんでいる姿は、微笑ましく、温かい時間だった。

いつの間にか私にグリーティングカードをストックする習慣が付いてしまっているのは、あの頃の出来事や経験が少なからず影響しているように思う。

メディチギャラリーのことは、すっかり忘れてしまっていたけれど、約4カ月振りに足を踏み入れたカードショップで感じたワクワクと緊張感が、遠いあの日、メディチギャラリーにハジメテ足を踏み入れた時のそれと似ていて、忘れていた記憶を引っ張りだしたのだろう。

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夏のご挨拶をする時期が近付いております。

このような時だからこそ、葉書きやグリーティングカードなども使いながら、夏のご挨拶をしてみるのも良いのではないでしょうか。

何かしらのキッカケやヒントにしていただけましたら幸いです。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/