幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

かいわれ大根を庭に植えたら大根になるの!?

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背後から可愛い会話が聞こえてきた。

「ねぇねぇ、かいわれ大根は大根なんだからさ、お庭に植えたら大根がいっぱいできるんじゃない?植えてみようよ、植えていい?」

そう言われた母親は、「できるかもしれないけれど、これはさ、晩御飯のときに食べようよ」と、子どもの想像や発想を壊さぬよう配慮しつつ、やんわりと会話の流れを軌道修正していた。

子どもの発想も母親の軌道修正も微笑ましく、マスクの中の口元が緩んでしまった。

そして緩みついでに、かいわれ大根ワンパック分の大根が、ご家庭の庭先で立派に成長し、次々に引き抜かれる様子を想像して、更に口元はゆるゆるに。

マスクの着用にもすっかりと慣れたけれど、人目に晒されることがないマスクの奥は、想像以上に様々な表情が生まれているに違いないと思った。

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かいわれ大根と言えば、以前友人が、大根を調理することが面倒なときには、かいわれ大根を食べておけばいいのだろうかと話していたことを思い出した。

この友人は、とにかく効率を重視する考えを持っており、こういった発想が多いのだけれど、その度に「実際はどうなのだろうか」と立ち止まる機会をもらっているように思う。

かいわれ大根は大根の新芽なのだから、土に植えて栽培すれば大根になるようにも見えるけれど、実際はかいわれ大根として品種改良されているそうで、かいわれ大根を育てたとしても、あの真っ白い大根にはならないという。

あの子どもと私の、かいわれ大根の成長に関する想像はあっけなく散ってしまうのだけれど、根菜である大根と発芽野菜(スプラウト)であるカイワレ大根が、美容と健康にとって必要な栄養素をたっぷりと含んでいることには変わりないようである。

しかし、全く同じ栄養が含まれているわけではなく、

かいわれ大根には、骨を丈夫にしたり、動脈が石灰化することを抑えたり、怪我をした際などに血が流れすぎないように凝固するよう働くときに使われるビタミンKや、皮膚や粘膜、目の健康を保ち、体内を錆びつかせないように働くビタミンAをはじめとするビタミンが豊富だと言われており、

一方の大根には、浮腫みを取り除く際にも必要となるカリウムや、胃もたれを防ぐ成分、私たちが生きていくために必要な酵素、ビタミンを豊富に含んでいるという。

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秋の訪れと共に目に留まり始めた秋の味覚の数々に手を伸ばす機会も多いかと思います。

このようなときは、日頃のちょっとした食材選びが胃腸を健やかに保ったり、代謝を落とさぬよう働いてくれたり、肌荒れ防止や体重増加の抑制のために縁の下からサポートしてくれたりするものです。

大根やかいわれ大根を召し上がる際のコツは、火を通して食べるメニューだけでなく火を通さずに食べられるメニューにも使うこと。

こうすることで、加熱によって減少してしまう酵素などもしっかり摂ることができるので、おすすめです。

私は先日、かいわれ大根の糠漬けにトライしてみました。

かいわれ大根をキッチンペーパーに包んで1日漬け込むだけなのですが、辛味そのままの大人の一品が出来上がりました。

難点をひとつ強いて挙げるとすれば、糠床が水っぽくなってしまうので、かいわれ大根を漬けた後は糠や米糀などお好みで足す必要があるところでしょうか。

秋から冬にかけての健やかさの土台作りに、お嫌いでなければ、大根やカイワレ大根をメニューに加えてみてはいかがでしょうか。

何かしらのヒントやキッカケにしていただけましたら幸いです。

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