何かひとつ、新しいことにトライしてみたくなった。
時折、続けられるかどうか分からないからトライできないでいると耳にすることがある。
トライしようとしているモノゴトにもよるけれど、私は、誰かに迷惑をかけるようなことでないならば、続けられなかったときのことなどは考えずに、トライしてみたいという気持ちを大事にすれば良いと思っている。
やってみたからこそ分かることや感じられることもあるのだから、自分に合うのか合わないのか、続けられるものなのか否かは二の次で良いのではないかと。
ただ、どのような結果になろうとも、やりっぱなしではなく、必ずそこから何かしらを吸収しようとは思っているのだけれど。
そして、前々から気になりつつ手を伸ばせずにいることの中から、今回は自宅でできる「糠漬け(ぬかづけ)」にトライしてみることにした。
ズボラな私には、365日糠床をかき混ぜることはできないのだけれど、ずっと経験してみたかったことのひとつである。
運よく、糠漬け(ぬかづけ)を自宅で経験することができる体験キットのようなものを見つけたものだから、それを使ってお手軽体験である。
キットの中に入っていたのは糠と粉末出汁のみという簡単なものだった。
これらが入っていた密封袋の中に、糠と粉末出汁を入れてかき混ぜ、決められた分量の水を入れてぬか床を作り、後は冷蔵庫の中にある野菜を漬け込むだけ。
糠は、玄米を精米するときに出る胚芽と種皮で、玄米に含まれているビタミンやミネラルの90%以上が、この「糠」に含まれていると言われている。
ここに、冷蔵庫にあるお野菜を漬け込むと、そのお野菜にもビタミンやミネラル、乳酸菌、鉄分などが染み込み、体に良い糠漬けが出来上がるのだ。
江戸時代に、脚気という病が流行ったことがあった。
その原因となったのは主食が玄米から白米に変わったことだったという。
今のように、主食以外の食材から様々な栄養を摂ることができていれば、問題はなかったのだろうけれど、それまで毎日摂取していたビタミンやミネラルに、玄米に豊富に含まれているビタミンB1を摂る機会が無くなったのだから、脚気を患う人が続出したことも頷ける話である。
そして、このような状況だった当時、糠漬け(ぬかづけ)が生まれたのだそう。
誕生のきっかけはリサーチ不足で分からないのだけれど、白米と一緒に糠漬けを口にしていると、不思議と脚気が改善したり、脚気にかかっていないということに気付いたことから多くの人に伝わり、当時の食卓には必ずと言っていいほど糠漬けが出るようになったという。
知れば知るほど糠漬け(ぬかづけ)のパワフルな働きに興味が湧き、時折、糠漬け(ぬかづけ)を購入していたのだけれど、この度、糠床デビューである。
いつまで続くかは分からないけれど、何とか2週間ほど続いており、日に日に糠床も育ってくれているようで、自家製の美味しい糠漬け(ぬかづけ)をパリポリと口にする毎日である。
そして、糠床を経験することがあったら作ってみたいと思っていた「卵黄の糠漬け」にも、そろそろ手を伸ばそうかと思っているこの頃だ。
糠漬けは、ビタミンやミネラル、鉄分などを補給しながら、疲労回復や腸内環境を整える効果、美肌効果など様々な嬉しい効果を芋ずる式に手繰り寄せることができます。
また、幸せホルモンと呼ばれているセロトニンの90%は腸内にあると言われておりますので、腸内環境が整っていると気持ちにも余裕が生まれます。
今年の夏は、昨年までとは異なる夏になりそうですのでカラダもココロもバテないように、市販品や自家製を問わず糠漬け(ぬかづけ)のチカラを借りてみるのはいかがでしょう。
私の糠床も、いつまで続くか分かりませんけれど、気持ちしなやかに、今日もできることを、できる分だけ少しずつと思っております。
本日も良き日となりますように☆彡
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