先日、幅広い年齢層の方々とお話をする機会があったのですが、
「プリン体」を気にされている方が多いことに気付かされました。
そして、もうひとつ。
プリン体を豊富に含んでいる食材の知名度は高いけれど、
どのような食材にも必ず含まれているということは、
それほど知られてしないのではないかしら、とも感じたのです。
そこで、今回は、プリン体についてサクッとおさらいしてみようかと思います。
知っている方も、曖昧な方も、
知識ボックス内のセルフチェックにお役立ていただければと思います。
プリン体と聞くと「痛風の敵」というイメージを持たれる方も多いかと思うのですが、
プリン体は、私たち「ヒト」をはじめとする様々な生物の体内で作られています。
そして、生きている限り生物の体内で作り続けられますので、
多くの食品に、当たり前のように含まれています。
更に、体内で過剰になったプリン体は尿酸に変化して体の外へ出ていく仕組みになっています。
体内で作られていて、過剰分は体の外へ出ていく仕組みがあることを知ると、
体にとって大切な成分であることが分かるかと思います。
その大切な成分であるはずのプリン体が、
痛風という厄介な症状の原因になる過程と原因。
そして、余分なプリン体を溜め込み過ぎないようにするためのポイント。
この辺りを順に再確認してみましょうか。
|プリン体が体内に蓄えられる過程と痛風の症状を引き起こす仕組みをチェック。
プリン体は、体の中で作られたプリン体と体の外から摂り込んだプリン体の2種類があります。
体内で作られるプリン体というのは、細胞が新陳代謝する際に作られるものと、激しい運動をした際に作られるものがあります。
しかし、現代人が痛風の症状を起こす原因と言えば、体の外、つまり食べ物から摂り込んだプリン体によることが多いと言われています。私たちが口にしているものの細胞には必ずプリン体が含まれていますので、食事の度にプリン体を摂り込んでいるわけですが、特に多く含んでいる食材は、あん肝やレバーなどです。あん肝やレバーは食べないと言う方も油断は禁物です。食べ過ぎたり、お酒を飲みすぎたりしてしまえば、それなりの量のプリン体が体内に蓄積されているのです。
通常、私たちの体には、食べ物から摂取したプリン体の多くは1日もすれば体の外へ出ていく機能が備わっています。しかし、1日に体の外へ出ていく量は、ある程度決まっているそうなので、体の外へ出ていく以上のプリン体を摂取しますと、過剰分がは体内に蓄積され、痛風の症状を引き起こすことになるのです。
|余分なプリン体を溜め込み過ぎないようにするには?
やはり、全ての不調に通じるのですが暴飲暴食をせずに、自分の体に合った体重をキープすることが一番のようですね。ですが、そのようなこと、誰でも分かっていることですし、出来るならそうしていると思うのです。簡単なように思えて、なかなか難しいから、どうしたものだろうか、と思う訳で……。ある日、そのような事を専門家に呟きましたところ、このようなコツを聞くことができました。
尿酸に姿を変えたプリン体を体の外へ排出するには、1日の2リットル以上の尿量が目安なのだとか。そうなると、1日2リットル以上の水分が必要になるといいます。毎日2リットル以上ものお水を飲むことは大変かもしれませんが、食べ過ぎた日、飲み過ぎた日は、普段よりも意識してお水やお茶を飲むことはできるような気がしませんか。完璧ではなくても、意識して出来る事をするだけでも、した分は必ず体が答えてくれます。お水やお茶を上手に使ってみてはいかがでしょうか。
もちろん、体内でプリン体を作ることに長けた体質の方もいらっしゃいますので、
食べ物に気を付ければ心配いらないということにはなりません。
しかし、飽食の時代ですので、
少し意識を向けるだけでも体への負担を減らすことはできるかと思います。
時には軽めの食事で胃腸を労わりつつ、
プリン体対策も同時に行ってみるのも良いのではないでしょうか。
あなたらしく、プリン体の体内バランスを整えてみてくださいませ。
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