幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

漆のように重ねる日々。

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とても上手に、世界中で大切にされている素敵なイベントを取り入れる日本で暮らしていると、楽しみがあるという幸せを感じつつも、

時折、イベントに追われているような錯覚に陥ることもある。

そして、時期が分散していればいいのにと身勝手極まりないことを思ってみたりもする。

外国人の友人が、日本はテーマパークのような国だと言ったことがあったけれど、

これだけ世界の様々を楽しむことができる国は、確かに珍しいのかもしれない。

もとは、自国のものではないけれど、それを知ってみよう、楽しんでみようとして、実際に思いっきり楽しんでしまう辺り、とても自由で平和な国であるように映る。

そのようなことを思いながら、クリスマスインテリアに囲まれながら、少しずつお正月の準備を始めた。

 

この日に取り出したのは、年中行事のときに使用している漆、漆器類だ。

「漆塗り」というと、丁寧に扱わなくてはいけないから使いにくいし、漆も直ぐに剥がれてしまうというイメージを持っている方も多いと聞く。

しかし、漆は、何層にも丁寧に重ね塗りされているだけでなく、

漆そのものに断熱性、耐水性、防腐性があり、私たちが使う調味料による刺激にも強く、

洗う時も、食器洗い専用の中性洗剤を使って軽く撫で上げるだけである。

特別な日専用として収納スペース奥に追いやられてしまうことが多いけれど、

このように、日常使いにも耐えられるだけの丈夫さがあり、使うほどに、艶が増し、素敵な漆器に成長する特徴がある。

注意しなくてはいけない点と言えば、紫外線くらいだろうか。

私は、漆塗りのランチョンプレートをお正月の装飾に使用した状態で窓際に置きっぱなしにし、

陽射しが当たっていた部分を変色させてしまったことがある。

お気に入りだったこともあり、漆の塗り替えを職人にお願いしたのだけれど、新品同様に復活した状態で戻ってきたそれを見て、思い出したことがある。

以前、数百年前に使用されていた漆器でお茶を振舞っていただいた事があるのだけれど、

お茶菓子が乗せられていた漆器は、どこをどのように見ても、数百年も昔のものだとは思えない程きれいで、粋な器だったことを。

あの器も、何人もの漆職人の技術によって時代を経てきたものだったに違いない。

海外で漆や漆器は、日本を代表する工芸品のひとつとしての知名度が非常に高く、収集家も多いと聞くけれど、

本当に気にいっているものであれば、このようなお手入れを加えながら時代を越えて愛用し続けられる点も、漆器類の醍醐味であるように思う。

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そう言えば、漆職人の方の話によると漆塗料のもとの色は透き通った茶色をしているという。

ここに顔料を混ぜ、艶やかで華やかな朱色などを作っているそうなのだけれども、

深みと光沢を兼ね備えた黒色は、顔料の代わりに鉄を混ぜて作るという。

じゃぁ、黒い漆塗りは鉄の色なの?と思ったのだけれど、

この黒色は、混ぜ込まれた鉄が酸化するときに、茶色い漆塗料を黒く変色させることで生まれる色で、

漆でしか作ることができず、他国でも見ることができない、日本ならではの「黒色」なのだそうだ。

これだけ色が溢れている世界に慣れてしまうと、似たような色を簡単に探し当てられる気がしてしまうけれど、貴重な、一期一会の色である。

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年末年始は、漆製品を目にする機会、触れる機会もあるかと思います。

そのような時には、今回のお話の中の何かしらをチラリと思い出していただけましたら幸いです。

今年も残り少なくなってまいりましたが、漆のように、日々を丁寧に重ねてまいりましょ♪

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静電気とお肌への刺激。

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ここのところ、ゆっくりと書店内を散策していなかったことに気が付き、ふらりと立ち寄った。

書店と一口に言っても、書籍以外の物品を扱うお店も随分と増えたように思う。

書店が姿を消してしまうくらいなら、このように姿を変えつつでも存続して欲しいと思うけれど、そう出来る店舗がどれほどあるのだろうか。

そのようなことを思いながら、書店内の一角に陣取っている手帳や雑貨を見て回った。

その後、気になっていた書籍が並ぶ場所へ移動し、お目当ての一冊に手を伸ばすと、

付近の本を整理していた店員の手との間に電気がバチッと激しく散った。

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こちらでは、静電気の話題にも時々触れておりますが、今回は「肌荒れ」という視点を通してのぞいてみたいと思います。

ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていって下さいませ。

この時季、防寒インナーが豊富に登場します。

中でも汗を吸収することで発熱する繊維を使った冬ならではの、温かいインナーはすっかり冬の定番品となり、多くの方が愛用されているのではないかと思います。

しかし、中には温かくて便利なインナーなのだけれど、着用すると肌が痒くなったり、ムズムズしたりして肌が荒れるため着用できないという方もいらっしゃいます。

私も、全く着用できないという訳ではないものの、物によっては不快感や違和感が温かさを上回ることがあるため、

この不快感や違和感が続くようであれば、潔く素材を変えるようにしています。

以前にもお話させていただいているのですが、素材には、静電気を溜めこみやすいもの、溜め込みにくいものがあります。

肌が弱い方の中には、この肌のすぐ近くで発生している静電気が刺激となり肌が痒い、ムズムズすると感じている場合もあるといいます。

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静電気が起きなければ、もしくは微量であれば、肌が違和感を覚えることはないのですが、

ある程度予測するのは、どの素材がプラス気質でどの素材がマイナス気質なのかを知る必要があります。

私たちの体は若干プラス気質だと言われておりますが、

お洋服などに使用される素材を分かり易く把握するために、仮に【私たちの体】の電気ゼロとし、

そこから左へ向かうにつれプラスの性質が強まり、右へ向かうにつれマイナスの性質が強くなる定規をイメージします。

そして、その定規の上に素材を順に並べると、このようになります。

 

【一番左側がプラス(+)】←毛皮←ウール・羊毛←ナイロン←レーヨン←絹←皮革←綿←麻・リネン←【私たちの体(±0)】→ポリエステル→アクリル→ウレタン→塩化ビニル→【マイナス一番右(-)】

 

【私たちの体】を基準にして左へ行くほどプラスの電気が発生しやすく、

【私たちの体】を基準にして右へ行くほどマイナスの電気を発生しやすくなります。

そして、【私たちの体】を基準にして見たときに、

プラス側とマイナス側の距離が離れている素材の組み合わせほど、静電気が発生しやすいのです。

お洋服の裏地素材としてポリエステルが使われている場合、この時季は足に裏地がまとわりつく経験はありませんか?

ウール素材のニットスカートの裏地がポリエステル100%ですと静電気が発生しやすいのは、

プラス側とマイナス側の距離が離れている素材の組み合わせだからです。

化学繊維のナイロンやレーヨンの一種であるキュプラは、プラスの性質を帯びた繊維ですので、静電気が起きにくいという特徴があります。

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お洋服を例に挙げましたが、このような素材の性質をもとに肌に直に触れるインナーを選びますと、

静電気による刺激を肌が直接受けることを防ぐことができるため、

肌が痒くなる、ムズムズするといった冬ならではの不快感を軽減させられる場合があります。

既に化学繊維でできたフリース素材のルームウエアやパジャマを購入したものの、着ると肌が痒く、ムズムズするから活用できずにいるという方は、

肌とウエアの間に帯電し難い素材のものを1枚着ると違和感が緩和されることがあります。

また、肌に優しいものを選びたいけれどフリースの温かさも捨てがたいという方は、

表側はフリース素材だけれども肌に直接触れる裏部分は綿100%で出来ている生地が使われたものを選ぶのも、ひとつの手ではないかと思います。

素材も使い方次第、組み合わせ方次第、アレンジ次第で心地良さを変えることができますので、何かしらのヒントになれば幸いです。

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このような時だからこそ、気合いを入れてホッとひと息。

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年末は、ホッとひと息つくにも気合いがいる。

街中は、大勢の方の見えぬ気忙しさに覆われており、私もそれに影響を受ける一方で、

同じような影響を知らぬ間に周りに発しているのだろうと思う。

このような時だからこそ、自分自身のためにも周りのためにも、気合いを入れてひと息つくのだ。

そのようなことを言ったら“甘い!”と喝を入れられてしまいそうだけれど、

いやいやいや、自分で思う以上に、こういった地味なセルフケアが大切ではないかと、思う。

自分の力以上のものを、休みなくフルで出し続けるということは、不可能に近い話。

しかし、自分自身にほんの少しの余裕があれば、自分にも周りにも優しくできるし、

同じ手助けをするにしても負担を感じることなく出来るのではないかと、思う。

そのようなことを思いながら、久しぶりに通りかかった和モダンのカフェへ入った。

外の景色が見える場所に座り、お抹茶と和洋折衷の小さな焼き菓子のセットをお願いした。

素敵な器や小さな焼き菓子に刺してある、和紙で作られた傘のカクテルピック、焼き菓子の甘さに、抹茶のほろ苦さ。

それら全てが元気の素として、身体中に染み渡るようだった。

空いていないと思っていたお腹も思い出したかのように鳴りはじめ、お腹が空いていたことに気が付く始末。

周りの席に人が居なかったことに胸を撫でおろし、最後の焼き菓子を味わった。

すると絶妙なタイミングでお店の方に「よろしければどうぞ」と振出(ふりだし)を手渡された。

「振出(ふりだし)」というのは、茶器の道具のひとつで、ひょうたんの下部の丸み部分を切り離したような形をした携帯用の器のこと。

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器の口の部分の大きさによって中に入っているものが異なるのだけれど、金平糖や豆菓子などの小粒で日持ちするお菓子が入っている。

振出(ふりだし)という名は、中身を取り出す際に器を振って出すように見えることから、そう呼ばれるのだそう。

本来は陶器やガラス製の器だけれど、現代のモノに例えるならばミント菓子でお馴染みのフリスクのようなイメージではないかと思う。

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お茶席では、この振出(ふりだし)が順に回され、自分で中身を取り出すのだけれど、その時のお作法は、こう。

ひょうたんの下部の丸み部分を切り離したような形をしているそれを左手で持ち、

蓋となる栓を引き抜いて、用意していた懐紙の右上に蓋を置く。

この時に懐紙の左上を少し折り曲げておくと、金平糖や豆菓子がコロコロと転がって散らばるのを防ぐことができるので、忘れずに折り曲げておく。

そして、いざ!お菓子を取り出すぞと意気込むところだけれど、フリスクを取り出すときのように振出(ふりだし)を勢いよく振るのはNG。

この、壺のような振出(ふりだし)の中身が勢いよく出てしまわぬように、両手でくるくると回転させながら適量を懐紙の上に出し、

その後は蓋をして次の方へ振出(ふりだし)を手渡すのだ。

私にとって振出(ふりだし)は、正直なところ、シャカシャカシャカッと上下に揺らして中身を混ぜてしまいたい衝動にかられるようなフォルムをしているように思うのだけれど、

中身を出す際には“優しくくるくると回転させながら”がポイントである。

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その日は、お店の方のご厚意に失礼がないよう、振出(ふりだし)を、優しくくるくると回転させると、

中から淡いレモン色をした金平糖が出てきた。

控えめに取り出したのだけれど、「もう少しどうぞ」というお言葉に甘えて再びくるくると。

口に入れたそれは、ほんのりとレモンの味がした。

滞在時間は30分にも満たなかったけれど、3日間は走り続けられそうな元気がチャージできたように思う。

皆さんも、このような時だからこそ、気合いを入れてホッとひと息を。

今日も皆さんが笑顔でありますように☆彡

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健康も美味しさも楽しみ方いろいろ、お酒ではない煎り酒って何ぞや?

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米どころで作られたお煎餅をお土産でいただいた。

薄すぎず厚すぎない絶妙な厚みをしたそれをパリッと割ると、内側からお米の香りが広がった。

まるで、しっかりと焼き目がついたお餅の焼き目部分を食べた様な気分だ。

パリッ、カリッといい音をリビングに響かせつつ、お米のチカラを味わった。

その日、封を切ったのは柚子の香り付けが施されたお醤油が塗られた香ばしいものだった。

今の私たちにとって、お醤油と言えば、あって当たり前の調味料だけれど、もとは中国から渡ってきた「醤」である。

中国から日本に伝わってきた「醤」は、日本では味噌に姿を変えて定着した。

その、味噌を作る過程で上澄み液が出るのだけれど、先人たちはこの上澄み液を「たまり」と呼び、

今で言うところの、お醤油のような位置づけの調味料として使うようになったと言われている。

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これが室町時代の頃の話だというから、これから更に変化を遂げたものが、現在のお醤油なのだけれど、

実は当時、「煎り酒(いりざけ)」と呼ばれる「たまり」のような調味料があり、江戸時代半ば辺りまでは、お味噌とセットで多くの方々に使われていたというのだ。

以前、江戸で食べられていた料理や、武士が口にしていた料理が江戸料理と言われて注目されることがあるという話に触れたことがあるのだけれど、

江戸料理に関する書籍を読み漁っていたときに「煎り酒(いりざけ)」というものがあることを知ったのだ。

しかも近年、この煎り酒が注目されはじめており、様々なブランドから商品化されているだけでなく、

材料も作り方も簡単だということからホームメイドする方も増えているということも知った。

煎り酒(いりざけ)は、日本酒に梅干(梅酢)や昆布、みりん、椎茸、鰹節などを入れ、煮詰めたもので、お醤油代わりに使うことができる調味料なのだけれど、

お醤油と比べると塩分が大幅に抑えられるだけでなく、その旨味が濃くてさっぱりとした味の虜になる人が出ているという。

私もすぐに興味をもち、簡単なレシピもすぐに入手することができたけれど、

私はこの煎り酒(いりざけ)という調味料は初めてだったこともあり、まずは、市販されているものを2本ほど使い比べてみた。

昆布や椎茸、鰹節といった食材の旨味がしっかりと感じられるため、

お醤油のような、はっきりとした塩味ではないものの、確実にそれとは異なる満足感がある万能旨味調味料のような印象を受けた。

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塩分を控えつつも、美味しい食事を楽しみたい方や、

室町時代から続く味を楽しんでみたい方、

年末年始に摂り過ぎた塩分を我慢する形ではなく、美味しくセーブしたい方など、

ご興味ありましたら「煎り酒(いりざけ)」にトライしてみはいかがでしょう。

“健康も美味しさも楽しみ方いろいろ”でございます。

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目指す場所は同じで、目指し方、頑張り方が違っているだけ。

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その女性は、駅のホームで電話をしていた。

淡い色をした夕焼け空を思い出させるような、優しい色をしたストールがお似合いだった。

女性を観察していたという訳ではないのだけれど、視線の先に立っていらしたものだから、

しばらくの間は、視界に溶け込んだように見えていたのだけれど

耳にあてられたスマートフォンに添えられた両の手は、指先までピンと伸びており、その体勢のまま何度かお辞儀を繰り返す姿が印象的だった。

そう言えば、受話器の持ち方、手を添える位置から、本人がどのようなタイプなのか判断することができると聞いたことがある。

今回は、そのようなお話を少し、と思っております。

 

タイプを断言するには、専門家による専門的な深い知識と洞察力が必要となるため、

今回触れる判断基準は、その人が持っている傾向のひとつであり、その瞬間の心理状況の一部が表れている、という風に見る程度の判断材料です。

しかし、受話器を無意識に手にしたときの自分の心理状態を観察してみると、

自分が気が付いていなかった自分とリンクすることもあるため、今回は、息抜き感覚で楽しんでみませんか。

ご興味ありましたら、ちらりとのぞいて行って下さいませ。

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まずは、何も考えずに、

自分が、自宅や仕事場などで電話を取り、受話器を耳にあてるときの仕草を思い浮かべてみて下さい。

この時にチェックするのは“受話器のどの辺りを持っているか”です。

確認が終わりましたら、次は、5つの中からどのタイプに当てはまるかチェックします。

2つ当てはまるようであれば、どちらの要素も含まれていると見てもよいかと思います。

それでは、チェックポイントを確認してみましょう。

Aタイプ:受話器の上部を片手で持っている。

Bタイプ:受話器の真ん中辺りを片手で持っている。

Cタイプ:受話器の下部を片手で持っている。

Dタイプ:受話器を両手で持っている。

Eタイプ:受話器を耳に付けない状態で持っている。

チェックできましたか?

次は、そこに、自分のどのような無意識が表れているのか、のぞいてみましょう。

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Aタイプ:受話器の上部を片手で持っている。

物事の細部にまで神経を張り巡らせており、繊細で控えめなタイプの方に多いのだそう。

見た目や周りに与えている印象と異なっている場合は、そのような一面が隠されているのかもしれません。

Bタイプ:受話器の真ん中辺りを片手で持っている。

気分の波が少なく、安定しており、穏やかなタイプの方に多く見られる持ち方なのだそう。

調整役に向いているのかもしれません。

Cタイプ:受話器の下部を片手で持っている。

受話器を持っているときの安定感が高いこともあり、

電話の内容に集中していくにつれ、この持ち方に変わる方も多いのだとか。

目の前のことに集中して頑張る方や行動力がある方に多く見られる持ち方なのだそう。

Dタイプ:受話器を両手で持っている。

この持ち方は、物事を慎重にすすめたり、眺めたり、判断する方に多く、この持ち方をする方は、失敗も少ないという印象を周りに与えている方なのだそう。

Eタイプ:受話器を耳に付けない状態で持っている。

受話器に耳を付けるのが苦手だというキレイ好きな方もいらっしゃいますが、ここでは受話器の持ち方そのものを判断材料にします。

この持ち方が多いという方は、自分に自信を持っている方が多いのだそう。

普段は他の持ち方をしているけれど、時々、このような持ち方になるという場合、

早く電話を終わらせたい、切りたいとう気持ちが表れていることもあるのだとか。

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いかがでしょう。

とても大きな枠で捉える視点ですので、全ての持ち方をしているという方もいらっしゃるかもしれませんね。

そのような時には、電話の相手や内容に照らし合わせて見ると、

その時々の、自分が無意識に感じていることが動きに表れているかもしれません。

全てのタイプを見てみますと、動きは個々でバラバラなのですが、

各々の頑張り方の違いのようなものが透けて見えるようにも思います。

忙しくなってくると、自分とは異なるペースで動く相手にイラっとしてしまうこともあるものですが、

もしかしたら、目指す場所は同じだけれど目指し方、頑張り方が違っているだけなのかもしれません。

忙しいときほど、リラックスする時間を大切にしてくださいませ。

今日も良き日となりますように☆彡

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今年のラストスパートを前に、牡蠣のチカラを借りてみませんか。

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12月は何かち忙しいという、この流れ。

そろそろ新しい流れにシフトしていくのではないだろうかと思いつつ、早何年が過ぎただろうか。

世の中の流れは仕方がないにしても、自分自身のことだけでもと思い、いくつかのモノゴトは前倒しするようにはなったのだけれど、

年末に余裕ができたかと言えば、左程変わらぬような気もして、

要は気持ちの問題ではないだろうかという結論に至りつつある2018年の師走である。

今回は、この時季の味覚のひとつでもある「牡蠣」のお話をと思っております。

食材そのものに対しての好き嫌いだけでなく、その食べ方にも得手不得手が出る食材ではありますが、

この時季の体メンテナンスにひと役買ってくれる食材でもあるので、よろしければ柊希にお付き合い下さいませ。

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“海のミルク”の異名を持つ牡蠣は、私たちの体に必要な栄養素がギュッと詰まった食材として知られています。

最近気にする方が多い糖質も含まれていますが、その多くは効率よくエネルギーに変換されるため、

カロリーを過度に気にすることなく口にできる食材のひとつです。

また、この時季は、忙しさが増すだけでなく、お酒や美味しいお料理が続くことが多いため、体も肝臓もお肌も疲れを溜めこんでしまい、

慢性疲労や胃腸の疲れ、肌荒れ、貧血、目の下のクマなど、様々な不調となって表れますが、

牡蠣には、これらの状態を回復させるために必要となるビタミンB群、鉄分、ミネラルといった栄養素も豊富です。

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以前、こちらで鉄分には2種類のタイプがあることや、その特徴などについても触れましたが、

牡蠣に含まれる主な鉄分は、体への吸収率が高いヘム鉄ですので、効率よく鉄分を補給することができます。

更に、美味しいものや、味が濃いものが続くとき、普段のような美味しさを感じられなくなったり、

苦味にも似た違和感を覚えることがありますが、これは亜鉛が不足しているサインでもあります。

味覚の変化は、免疫力が低下しているときにも起こりますので、

このような時には、亜鉛を含んだ食材が足りているか、食生活を振り返ってみると良いかと思います。

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最後に、栄養をできるだけ無駄にせずに摂取する、ちょっとしたコツを。

牡蠣の栄養を丸ごと摂取するには生食が良いと言われているのですが、

生食の食感や見た目が苦手だと言う方も多いかと思います。

生で食べるのも熱を通して食べるのも苦手だけれど、お出汁くらいであれば大丈夫だという方は、

ご家族や仲間たちと召し上がる鍋物の具材として使うのはいかがでしょう。

牡蠣そのものはご家族やお仲間たちにお任せして、

牡蠣の栄養が溶け出したスープで作る雑炊で必要な栄養を摂るのです。

また、鉄分の吸収率を上げたい場合は、レモンなどのビタミンCと一緒に。

貧血対策に力を入れたい時には、ほうれん草と一緒に召し上がるメニューが良いと言われております。

生食の場合、レモンやトマトが添えてあることも多い牡蠣ですが、

この組み合わせは美肌への手助けになると言われていますので、

生牡蠣がお好きな方は、この組み合わせを覚えておいても良いかとしれませんね。

注意しなくてはいけないのは、生食できるものか、加熱が必要なものか、鮮度なども含めて、

口に入るまでの牡蠣の状態を把握した上で、美味しく召し上がって下さいませ。

体やお肌が気持ちについていけないかも……。

そのような時には、海のミルク・牡蠣の栄養で体もお肌も内側から、美味しくレスキューしてあげてみて下さいませ。

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どのジンジャーブレッドマンがお好きかしら?

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先日、ひと息つこうかとソファに座りかけつつテレビを点けた。

すると画面には、年代物のようなCMが映し出された。

古き良き時代の、厳かでありながらも華やかさを纏ったお正月を思わせるような、蒲鉾のCMだ。

この時季のために作られたCMを長年大切に使っているのだと思う。

当時の技術で作られた映像を現代のテレビを通して目にすると、映像の粗さは否めないけれど、

なかなか味わい深いCMであるのと同時に、子どもの頃の年末年始への郷愁を覚えるものだった。

ただただ嬉しいだけの、待ち侘びるだけの年末年始からは随分と遠退いていると思いかけてハッとした。

いやいやいや、まだクリスマス前である。

今年を締めくくり来年へ向けての想いを巡らせるのは、もう少しだけ後にしたい。

大人の事情が至る所で交差するこの時季に大切なのは、自分の心の舵取りは自分で行うことなのかもしれない。

そのようなことを思いながら、少しだけクリスマス仕様に手を加えたリビングを見渡し、マスカットとベリーが香る紅茶を口に運んだ。

そう言えば、キッチンにはジンジャーブレッドマンがあったはず。

過ぎ去った年末年始への郷愁を掻き消すべく、ジンジャーブレッドマンを取りにキッチンへ向かった。

今回は、この時季ならではのジンジャーブレッドマンのお話を少し、と思っております。

ご興味ありましたら、お好きなお飲み物を召し上がりつつ、お付き合い下さいませ。

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ジンジャーブレッドマンと聞くとピンとこない方もいらっしゃるかもしれないのですが、

クリスマスオーナメントやお菓子で目にする、可愛らしい人型のクッキーだと言えばイメージが湧くのではないでしょうか。

あのクッキーにはジンジャーブレッドマンという名前があります。

ジンジャーブレッドマンは、生姜やスパイスを加えた焼き菓子で日持ちするものだった歴史があるため、クッキーそのものをクリスマスツリーの飾りに使われていたこともあります。

どのような経緯でクリスマスにジンジャーブレッドマンが欠かせないものになったのか。

それについては様々な説があるようなのですが、私が見聞きしたものの中で一番多かったものは、昔、ペストが流行した時に生姜(ジンジャー)の成分がペストを予防する効果があると世の中に伝えたヘンリー8世を模ったお菓子だというもの。

いくら何でも、ざっくりし過ぎたフォルムではないだろうかという突っ込みたくなりますが、

様々な効果効能をもった生姜(ジンジャー)を口にすることで、日本で言うところの厄除けや無病息災を願っていた表れのようです。

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このような意味合いをもったジンジャーブレッドマンですが、童話の主人公だということをご存知でしょうか。

私の記憶が薄れつつあるため、詳細は割愛しますが、物語のあらすじは、このようなものです。

むかしむかし、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでおりまして、

ある日、お婆さんがキッチンでジンジャーブレッドマンを焼いたのだそう。

お爺さんとお婆さんは、焼きあがったそれをオーブンから取り出したそうなのですが、

その、美味しそうなジンジャーブレッドマンは、「私を食べないでよー!」と叫びながら、窓から逃げ出してしまうのです。

お爺さんとお婆さんは、逃げるジンジャーブレッドマンを追いかけるのですが、なかなか追いつきません。

追いかける途中で、豚や牛なども加わり、皆でジンジャーブレッドマンを追いかけるのですが、その距離は縮まらぬまま、ジンジャーブレッドマンは逃げていきます。

しかし、逃げる彼の目の前に川が現れたため、「どうやって逃げればいいのさ」と大声を上げると、

キツネが現れ、「私の背中に乗りな、向こう岸まで泳いで渡ってあげるから」と言うのです。

キツネの背中に乗り、順調に向こう岸へと向かっていたジンジャーブレッドマンでしたが、

もう少しで向こう岸に到着するという距離で、キツネによって空へと放り上げられ、落ちてきたところを食べられてしまうという、物語です。

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物語の主人公でもあるジンジャーブレッドマンですが、アメリカのものとヨーロッパのものは少し違いがあります。

アメリカで好まれているものは、日本にあるカントリーマームのような雰囲気の、

表面が凸凹になっていて厚みがあり、中にはキャラメルやチョコレートソースのようなものが入っていると言います。

一方のヨーロッパで好まれているものは、生姜(ジンジャー)やスパイスが、しっかりと感じられる薄めのクッキーで、紅茶がすすむようなお味であることが多いように感じます。

日本で見かけるジンジャーブレッドマンは、この両方の良いとこ取りをしたようなクッキータイプが多いかもしれませんね。

どのタイプも美味しいけれど、私はついつい日本の良いとこ取りをしたものに手が伸びます。

この時季ならではの、ジンジャーブレッドマンですので、食べ比べを楽しんでみるのも一興かと。

そして、召し上がる機会がありましたら、今回のお話の中から何かしらをチラリと思い出していただけましたら幸いです。

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アザラシの失敗と今年の振り返り。

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絶滅危惧種に認定されている動物は多数いるけれど、

先日、ハワイ諸島に生息しており絶滅が危惧されている、とあるアザラシに、ここ数年、妙なトラブルが起きているという記事を目にした。

このニュースを発表したのは、海洋と大気に関する調査や研究を専門にしている、アメリカ海洋大気庁(略称はノア)という所だそうで、

その内容は、そのアザラシが、片方の鼻の穴からウナギをぶら下げている姿を目にする機会が増えているという、冗談のような話であった。

間の抜けた愛くるしい眼差しのアザラシを見て「何て顔してるの!可愛い!」と思ってしまったのだけれど、

間の抜けた現場を写真におさめられたアザラシの気持ちを思うと、

「人間よ!呑気に写真を撮っている暇があるなら、鼻の穴からぶら下がっているウナギを取ってくれよ」と言いたかったのではないだろうかと思い直した。

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アメリカ海洋大気庁(略称はノア)の生物学者の話によると、どうしてこのようなトラブルが起きているのか原因は分からないけれど、

このアザラシの性質や習性から予測するに、サンゴ礁や岩の下、海底の砂の中に鼻先を突っ込んで獲物を探してた最中に、

驚いたウナギが自己防衛のためにアザラシの鼻の穴に侵入し、身動きが取れなくなっているのではないかと言われているというのだ。

そして、間の抜けた姿を晒しているアザラシは全て若いアザラシだったため、

獲物を仕留める経験や技術が十分ではない若いアザラシがトラブルにあっているのでは、と見ているという。

彼らは絶滅が危惧されていることもあり、人間の調査下に置かれており、

このような自力ではどうすることも出来ないトラブルを人間の手によって解消してもらっているけれど、

アザラシに限らず、どの種族も、経験によって様々な知識や技術を身に着け、日々を生き抜いているのだ。

もちろん、失敗があってはならない場面もゼロではないし、考え方や感じ方も多種多様なのだけれど、

恥ずかしい失敗も、カッコ悪い失敗も、全く無いよりは在った方が良い、と私個人は思う。

そして、世の中の子どもたちが、失敗に怯えるのではなく、失敗を自分の力で未来や心の糧に、財産に変えていけるよう、見守ってあげられたなら、とも。

きっと、片方の鼻の穴からウナギをぶら下げている姿を写真におさめられたアザラシも、この経験を糧に一人前のアザラシに成長するのだろう。

2018年も少しずつ締めくくりに向かっているけれど、

今年も、それなりに恥ずかしい失敗やカッコ悪い失敗をした自分を振り返り、そのようなことを思う午後である。

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お好きな角度から「ゆず」を楽しんで下さいませ。

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今年も冬至が近づいてまいりました。

これから本格的な冬がやってくるのですが、冬至は、一年で一番日が短くなる日。

ということは、冬至の翌日からは、少しずつ日が長くなっていくということです。

この様子を日本や中国では、冬至の日は太陽の力が一番弱く、この日を境にして再び太陽の力が甦るとし、

「陰が極まり再び陽に転じる日」という意味の、「一陽来復(いちようらいふく)」と呼び、大切にしてきました。

もう少し簡単に、噛み砕いで表現するならば、冬至は、太陽のお誕生日のようなもので、

冬至を境にして、人々が上昇運に転じる日といたところではないかと思います。

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その冬至に欠かすことができないものと言って真っ先に思い浮かぶのは、「ゆず」ではないでしょうか。

ゆず湯や冬至に関するお話は、既に何度か触れておりますので、

今回は冬至とは異なる視点から、「ゆず」そのものにスポットライトを当ててみようかと思っております。

ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていってくださいませ。

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「ゆず」は、薬味としても親しまれている果実ですが、

ゆずの木が実をつけるまでには15年以上もの歳月がかかるのだとか。

ことわざにも使われている「桃栗三年柿八年」から見ると、「ゆず」が貴重な実であることが分かります。

随分と前に、そのような話題に触れる機会があったのですが、

そのときに、物事が成就するには、それ相応に時間がかかるということを意味する「桃栗三年柿八年」ということわざには続きがあると知ったのです。

ここから先は、様々なパターンがあり、地域によって異なることもあるそうなのですが、

「梅は酸い酸い十三年」、「ゆずは九年の花盛り」、「柚の大馬鹿十八年」、「枇杷は九年でなりかかり」といった言葉が残されているのだとか。

ちなみに、「桃栗三年柿八年」は大体合っているそうですが、その他は言葉通りという訳ではないようですので、ご注意を。

話が逸れてしまいましたが、とにかく「ゆずの木」が実をつけるまでには、長い歳月がかかります。

しかし、木の寿命はとても長く、人よりも長く生きることも少なくはないことから、

長寿の木という意味で「柚子」を「柚寿」と書き記すこともあります。

お祝いの席などで口にするお料理のお品書きなどには、この「柚寿」が使われることがありますので、

機会がありましたら、どのような字が使われているのか、確認してみてはいかがでしょう。

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このように昔から大切に扱われてきた「ゆず」ですが、

この時季の「ゆず」は、黄色に色づいていることから、夏の「青ゆず」に対して「黄ゆず」と呼ばれており、夏の青ゆずとはまた違った風味を楽しむことができます。

そして、「黄ゆず」を楽しむ際のポイントは皮。

「ゆず」は、ビタミンC、カリウム、鉄分、ミネラルなどの栄養素が豊富な果実ですが、

どちらかと言えば、果肉や果汁よりも皮に、これらの栄養分が豊富に含まれていると言われております。

「黄ゆず」を召し上がるのであれば、是非皮ごと。

そして、この皮には体を温めるだけでなく、肌荒れを緩和させる目的で使われてきた経緯もありますので、この時季は、ゆず湯でお手軽ボディケアもおすすめです。

12月は「ゆず」を通して、ことわざを覘くもよし、栄養や美肌を求めるもよし、ただただ「ゆず」の香りに癒されるもよし、「ゆず味」のものを楽しむもよし、

お好きな扉を開けて「ゆず」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※2018年の冬至は、12月22日(土曜日)です。

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大人の本気とスパゲッティの木。

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冬を感じる瞬間が少しずつ増えてきた。

お鍋から立ち上る湯気や、体を湯船に静めたときに感じられる、じんわりと体中に広がる温かさ。

頬を刺すような冷たさや、見上げた空の白っぽさに、冬を前に最後の力を振り絞るようにして色を解き放つ植物。

ストールに顔をうずめた時の、うふふっと口元が緩むような優しい温かみや、

口に含んだ一粒のチョコレートを、甘ったるいではなく美味しいと感じる瞬間も。

数え上げたらキリがないくらい冬の気配である。

先日は室内ガウンを新調したのだけれど、リラックスタイムの心地よさが増した。

冬の楽しみ方は多々あるけれど、気が付いた冬の気配を数え上げるのも悪くないように思う。

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頭の片隅で、そのようなことを思いながら自分のランチを作るためにキッチンに立った。

冷蔵庫の中を覗き込み、キノコと大好きな九条ネギを取り出しながら、あっさりとした和風パスタかしらと手を動かし始めた。

パスタを取り出し鍋に投入しようとした時だった。

手元が滑り、キッチンの床にパスタがバラバラッと散らばった。

散らばったそれを折れないように拾い上げながら、久しぶりに“スパゲッティの木”の話を思い出した。

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“スパゲッティの木”の話に触れるタイミングとしては、少々時季外れではあるのですが、

このまま流れに委ねて、今回は“スパゲッティの木”のお話でも。

ご興味ありましたら、お好きなお飲み物片手にお付き合い下さいませ。

これは、世界中で未だに傑作だと言われているエイプリルフールジョークのひとつです。

エイプリルフール当日は、様々な企業や、個人、各国のテレビや新聞などが、

フェイクニュースなどを発表して人々を楽しませていますが、

この“スパゲッティの木”の話は、イギリスの公共放送局BBCが、局の看板番組のひとつとしている時事ドキュメンタリー番組内で、

「今年は暖冬でスパゲッティを食べる害虫が減ったため、スイスの農家ではスパゲッティが大豊作」という情報を放送したのです。

しかも、情報と共に公開された映像に収められていたのは、農家の人々が木にぶら下がっているスパゲッティを収穫している姿。

まだ、スパゲッティが日常的に食べられる状況ではなかったイギリスでは、

スパゲッティがどのようにして作られている食材なのか知る人が少なかったのか、

多くの人がこのフェイクニュースを信じたと言います。

そして、番組内では、このニュースがエイプリルフールのジョークだと伝えたにも関わらず、

スパゲッティの木の育て方を知りたいという問い合わせが殺到したそうなのですが、

BBCでは、このような問い合わせが来ることも想定済みだったといい、

「スパゲッティの木を育てるには、トマトソースの缶にスパゲッティの小枝を差し木し、上手く育つように祈って」という回答を準備していたという話まで飛び出したのだとか。

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日本で言うならば、NHKがフェイクニュースを大真面目に扱ったといったイメージで、

イギリスでは、エイプリルフールが近づくと未だに触れられる話題のひとつです。

正直、聞き飽きているレベルに近いようにも感じるのですが、

それでも、やはり、これがエイプリルフールジョークでは傑作だと思うと言う人が多いのです。

パスタを召し上がる機会がありましたら、“スパゲッティの木”の話題を思い出していただけましたら幸いです。

そして、当時のBBCがスイスと協力して制作した本気映像にご興味ありましたら、下記からお楽しみください。

音が出ますので、閲覧環境にご注意ください。

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