幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

アザラシの失敗と今年の振り返り。

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絶滅危惧種に認定されている動物は多数いるけれど、

先日、ハワイ諸島に生息しており絶滅が危惧されている、とあるアザラシに、ここ数年、妙なトラブルが起きているという記事を目にした。

このニュースを発表したのは、海洋と大気に関する調査や研究を専門にしている、アメリカ海洋大気庁(略称はノア)という所だそうで、

その内容は、そのアザラシが、片方の鼻の穴からウナギをぶら下げている姿を目にする機会が増えているという、冗談のような話であった。

間の抜けた愛くるしい眼差しのアザラシを見て「何て顔してるの!可愛い!」と思ってしまったのだけれど、

間の抜けた現場を写真におさめられたアザラシの気持ちを思うと、

「人間よ!呑気に写真を撮っている暇があるなら、鼻の穴からぶら下がっているウナギを取ってくれよ」と言いたかったのではないだろうかと思い直した。

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アメリカ海洋大気庁(略称はノア)の生物学者の話によると、どうしてこのようなトラブルが起きているのか原因は分からないけれど、

このアザラシの性質や習性から予測するに、サンゴ礁や岩の下、海底の砂の中に鼻先を突っ込んで獲物を探してた最中に、

驚いたウナギが自己防衛のためにアザラシの鼻の穴に侵入し、身動きが取れなくなっているのではないかと言われているというのだ。

そして、間の抜けた姿を晒しているアザラシは全て若いアザラシだったため、

獲物を仕留める経験や技術が十分ではない若いアザラシがトラブルにあっているのでは、と見ているという。

彼らは絶滅が危惧されていることもあり、人間の調査下に置かれており、

このような自力ではどうすることも出来ないトラブルを人間の手によって解消してもらっているけれど、

アザラシに限らず、どの種族も、経験によって様々な知識や技術を身に着け、日々を生き抜いているのだ。

もちろん、失敗があってはならない場面もゼロではないし、考え方や感じ方も多種多様なのだけれど、

恥ずかしい失敗も、カッコ悪い失敗も、全く無いよりは在った方が良い、と私個人は思う。

そして、世の中の子どもたちが、失敗に怯えるのではなく、失敗を自分の力で未来や心の糧に、財産に変えていけるよう、見守ってあげられたなら、とも。

きっと、片方の鼻の穴からウナギをぶら下げている姿を写真におさめられたアザラシも、この経験を糧に一人前のアザラシに成長するのだろう。

2018年も少しずつ締めくくりに向かっているけれど、

今年も、それなりに恥ずかしい失敗やカッコ悪い失敗をした自分を振り返り、そのようなことを思う午後である。

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