幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

干支に選ばれた動物たちの干支になるまでの物語、とは?

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先日、年賀状の絵柄をを決めるべく

年賀状のパンフレットをパラパラと捲っていた。

以前は自分でデザインをし、印刷をし、凝った作業をしていたのだけれど

年々、時間が流水の如く流れゆくように感じられ、

プロにお任せするようになった。

 

それでも、期日ギリギリにお願いしてしまうので

仕事とはいえ年賀状作成のプロの方々の、

この時期の慌ただしさといったらどれ程のものなのだろうと思う。

師走が運んでくる慌ただしさの中、

他人様の焦りを引き受けて下さっているようで頭が下がる思いだ。

そのような事を思いながら

来年の干支「申(さる)」の絵柄に再び視線を落とす。

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干支と言えば十二支。

十二支は12種の動物で構成されているのだけれど、

もともとは、一年を十二分割するという天文学からきていて

古代中国から伝わったものです。

ですから、十二支と動物の間には何の関係もなく、

皆に十二支を覚えてもらうために動物が当てはめられて、

親しまれるようになったのだそう。

そして、干支の順番がどのようにして決まったのか。

これは所説あるのですが、

今回は一番よく語り継がれている民話をご紹介したいと思います。

 

ある日、神様が動物たちに言いました。

「元日の朝に私の元に挨拶をしに来たものから順に十二番目までを、

一年交代でその年の守り神にする」と。

神様の言葉を聞き逃してしまった猫はネズミ(子)にたずねたのですが、

ネズミ(子)は意地悪をして一日遅れの日付を教えてしまうのです。

猫はそれを信じて帰ってしまいました。

 

元日となり、足の遅いウシ(丑)は日の出のタイミングを狙い

他の動物たちよりも早く出発することにしました。

これを知ったネズミ(子)は、ウシ(丑)に気づかれないように、

そっとウシ(丑)の背中に飛び乗り、目的地を目指します。

ウシ(丑)が神様の家に着いた時は、まだ日の出前。

ウシ(丑)は一番に到着した事に安堵し喜び、門が開くのを待つ事にしました。

そして、日の出を迎え門が開きました。

その瞬間、ウシ(丑)の背中で息をひそめていたネズミ(子)がピョンとウシ(丑)の前へ飛び降りたのです。

 

賛否両論ありますが、ネズミ(子)が一番です。

それから順に丑、虎、卯、龍、巳、馬、未、申、酉、戌、亥で到着しました。

ネズミ(子)に間違った日にちを教えられたネズミは十二支には入ることができず、

それ以来ネズミを追いまわすようになったのだとか。

他にも、到着するまで喧嘩をしていたサル(申)とイヌ(犬)の仲裁に鳥(酉)が入ったことから

折り合いが悪い事を「犬猿の仲」と言うようになったと伝えられていたり、

申年と戌年の間に酉年があるという説があります。

 

始まりは十二支を覚えやすくするために動物が当てはめられたとはいえ、

良くできている話だなと思います。

十二支は年賀状を書く時や自分の生れ干支で意識するくらいかもしれませんが

年月日、時間にも使われています。

「土用の丑の日(どようのうしのひ)」なんて当たり前のように耳にしていますものね。

私たちの生活に根付いている干支。

干支にまつわるエピソードは他にもたくさんありますので、

気になられた方は干支の世界を覗いてみて下さいませ。

画像出典:https://jp.pinterest.com/