少々個性的な音楽に乗せて
宇宙の映像や世界中の街並みがひたすら流れ続けるという
マニアックな映像をテレビに映し出し眺めていた。
色々な景色があるものだなと思いつつ、
近くに置いていた雑誌を手に取りパラパラと捲っていると
「クスクス」の広告が目に留まった。
クスクスとは、ご存知の方も多いと思うのですが
『世界で最も小さいパスタ』と言われている食材です。
栄養としては良質なたんぱく質が豊富で、
パスタの原料でもあるデュラム小麦セモリナ粉を加工した小さな粒状のものです。
日本の食材に例えると、見た目は粟のようなもので、
粟の黄色をもう少し淡い色にしたような、
それこそパスタのような色をしています。
食感は「プチプチしている」と表現されることが多いようですが
私はプチプチとモチモチの間のような食感だと感じています。
クスクスは、もとは北アフリカの先住民から伝わった食材で、
北アフリカからアラブ辺りにかけての地域では主食とされていて、
地中海地方を中心にヨーロッパでも広く食べられています。
フランスにひと月ほど滞在していたことがあるのですが、
その時は「タブレ」というクスクスを使ったサラダをよく食べていました。
家庭でもよく出てくるサラダのひとつなのですが、
スーパーなどでは出来合いのタブレが色々な味付け、組み合わせで
何種類も売られていました。
サラダ以外の食べ方も様々で、煮込み料理のスープをかけて食べたり、
付け合わせに使われたり、
バターを混ぜてバターライス代わりとして食べたりします。
トマトソースやデミグラスソース、カレールーなどとの相性もいいので
とても使いやすい食材です。
【調理方法】
クスクスはパスタですが茹でません。
蒸し器を使うタイプののものあるようなのですが、
私はお湯で戻すだけの簡単なものを使います。
耐熱ボウルにクスクスとクスクスと同量のお湯を注いで蓋やラップをして
お好みで10分前後程蒸したら出来上がりです。
クスクスに味付けをしたい場合は、
お湯を注ぐ前にクスクスに調味料を混ぜてからお湯を注ぎます。
※塩味を付けたい時はお塩を、和風の味付けをしたい場合は和風だしでもどすといいですよ。
私は旨みを加えるために和風だしでもどすことが多いです。
その後、(お好みですが)私はクスクスのパサつきを防ぐために
少量のオリーブオイルやバターなどお料理に合うオイルを選んで混ぜ合わせます。
ここまでできれば、冷蔵庫保存も2~3日は持ちますので
色々なお料理に使えて便利です。
私は彩りの良い野菜を選んで細かく刻んだものと
クスクスをあえてサラダにすることが多いです。
茹でたエビやスモークサーモンをあしらうと、
少しテンションが上がるサラダになります。
食欲がないけれど栄養は取っておきたい、という日は
蒸した鶏のささみを裂いて混ぜ合わせれば
ひと皿で栄養のバランスも取りやすいので助かります。
最後に関連レシピを載せておきますが、
レシピを見ても分かるように、洋風、アジア風、中華風、和風と
どのような味付けでも楽しむことができる「クスクス」です。
興味がありましたら少量タイプのクスクスで、
いつものサラダを多国籍風で楽しんでみてくださいませ。
雑誌でクスクスの広告を目にしたその日の私は、
無性にクスクスたっぷりサラダが食べたくなって
その後、近くのスーパーへ足を運んだのでありました。
関連レシピ: