その日、サラダ用に千切ったレタスを千切ったそばからボウルに入れていたのだけれど、思いのほか新鮮で驚いた。
レタスは切り口がピンク色に変色することがあるけれど、あれはアボカドが黒ずんだり、リンゴが茶色くなるのと同じ、レタスの酸化現象だという。
すぐに酸化現象が起きるということは、食材自身が自分の傷を治そうと動き始めた証拠なので、それだけ食材そのものが新鮮で生きているという証でもある。
だから、レタスの切り口がほんのりピンク色に変色したからと言って食べられないということではないのだけれど、どうしてだろう……、私はあのピンク色が少々苦手である。
あのピンク色を出来る限り先延ばしにする方法がいくつかある。
ひとつめは、過去に話題にした芯に爪楊枝を3本突き刺すという方法。
最近は、爪楊枝を使わなくても、可愛らしいレタスのようなキャベツのようなお顔付きアイテムも登場していて便利である。
しかし、割と直ぐにひと玉食べきってしまう我が家の場合は、購入直後に全ての葉を洗ってサラダサイズに手千切りしたものをボウルかジップロック入れ、たっぷりの水を注いで浸け保存をしている。
お水は毎日換える必要があるのだけれど、切り口が空気に触れないため酸化が起こらず、また水分たっぷりという植物にとって嬉しい環境を提供することでシャッキシャキのままでいてくれるのだ。
以前、中途半端に残ってしまったお豆腐やモヤシを、もう少しだけ長持ちさせる方法でもご紹介させていただいたあの方法、再び。である。
しかも、レタスの場合は、カット野菜のような手軽さでサラダの準備ができる点が地味に嬉しかったりもする。
ただ、ひと玉を1週間以上かけて消費するような場合は、芯に爪楊枝か専用アイテムを突き刺して保存した方が慌てて消費する必要がないので安心という気もするので、この辺りは、保存前のレタスの鮮度と消費ペースによって使い分けても良いように思う。
レタスは手千切りされることが多い食材だけれども、用途によっては包丁で千切りにすることもある。
このとき、包丁が鉄製のものだった場合、レタスの切り口に化学反応が起きて酸化のスピードが増してしまうのだとか。
更に、レタスの繊維をザクザク破壊してしまうような横切りをしてしまうと、酸化を促してしまうので、千切りレタスを使いたい場合は芯の根元を自分側に向けた状態で、繊維に沿って縦切りにすることで、ある程度は酸化を遅らせることができると言われている。
もうひと手間かけられる時間がや気持ちに余裕があり、その後の味付けに影響が出ないのであれば、千切りレタスは薄い塩水か酢水かレモン水に30秒ほど浸すのもアリだ。
この日の私は途中でボウルに水を張り、千切りたてのレタスを水の中に入れていくスタイルに変更。
サラダはモリモリ食すため、3日ほどでレタスは我が家の血となり肉となったのだけれど、最後までシャッキシャキを味わうことができて満足である。
あのピンク色が苦手という方や、シャッキシャキレタスを丸ごと存分に味わいたい方、中途半端に残って最後まで食べられないことが多い方など、何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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