時々、ねばねばした物を食べたくなるときがある。
中でも山芋をお出汁で溶いて、青のり少々とウズラの卵をトッピングしたものに
味の変化を楽しみながら「だし醤油」を加えていく。
白米と玄米をミックスさせた、ほかほかご飯との相性も良く安定の美味しさだ。
だけれども自宅でこれを食べようとすると、
当たり前だけれど自分で山芋をすりおろさなくてはいけない。
何を躊躇するのかというと、あの山芋による痒み。
出来る限り痒みを防ぐ為の下準備をした上で、意を決して山芋の処理をしてするのだけれど
ゆで蛸もびっくりしてしまうくらいに私の手は赤く染まってしまう。
【1】痒み成分をお水で洗い流して
【2】お酢をハンドクリームを塗るかの如く手に塗り広げてお湯で洗い流す。
この辺りで痒みが治まってくれればいいのだけれど、
私はもうひと工程必要で、
今度は【3】天然塩で手を洗って、少し長めの時間流水に手を晒す。
多くの山芋の痒みは、これで一段落するのだけれど時々、山芋の中にも強者がいるのです。
手が赤く腫れて翌日まで長引くような痒み成分を発するのです。
先日も運悪く、この強者に当たってしまい、やはり山芋と向き合う際には、
キッチン手袋を使用した方がいいような気がしてきた今日この頃です。
お肌が強い、弱いに関わらず山芋や里芋などに直接触れると痒みを感じられるかと思うのですが、
この痒みの正体をご存知でしょうか?
これは、山芋や里芋などの皮の近くに多く含まれる「シュウ酸カルシウム」と呼ばれる成分がかゆみの正体です。
この成分の結晶は、針の先端のように尖ったトゲトゲの形状で、皮を剥いたり、摩り下ろしたりする際に
トゲトゲ状の組織が壊れてバラバラになります。
その針の先端のようなトゲトゲが皮膚に散らばり、くっつくことでチクチクし、痒みがでるのだそう。
ですから、山芋や里芋に触れて痒くなる症状自体は、「アレルギー」と言うよりは成分の結晶が起こす刺激なのです。
一人暮らしをしていた学生の頃私は何をしても痛痒さと腫れがひかなかったので
皮膚科へ駆け込んだ経験があります。
これは、その時お世話になっていた皮膚科医の先生にしていただいたお話です。
ただ、山芋はアレルギー物質を含む食品の特定原材料に準ずるものとして定められているもののひとつで、
人の体にアレルギー反応を起こす化学物質の一つが含まれています。
私は疲れている時に山芋を食べると、
喉の内側が痒くなったり、イガイガした違和感を覚えることがあるのですが、
このような症状が出る場合は、山芋に対してアレルギーがあると判断できるのだそう。
私の場合は毎回必ずというわけではありませんので、
違和感が出た時にはレモン水や薄めたお酢を飲む
という対処法で、この痒みやイガイガを退治しながら、山芋を美味しく楽しんでいます。
体にも良いネバネバ食材の山芋ですが、
私と同じようにキッチン手袋嫌いで痒みと戦っている方は、痛痒さの原因を参考に、ご自分のお肌に合う対処法を。
アレルギーという程ではないけれど、山芋を食べると口の中に違和感があるかも?という方は、
レモン水や薄めたお酢などを試しながら、美味しいネバネバパワーを吸収してくださいませ。
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