本日は勤労感謝の日ですね。
先人たちから引き継いて勤労感謝に日に関しては先日お話させていただきましたので、今回は「お赤飯の日」を覗いてみるのはいかがでしょうか?
お赤飯の日?と首をかしげられた方もいらっしゃるでしょうか。
実は本日、「お赤飯の日」でもあります。
こちらは、出来立てホヤホヤで2010年にお赤飯の日制定委員会によって制定されました。
日本では古よりハレの日にはお赤飯を用意する風習があります。
この風習のもとになっているのは、中国から日本に伝った「赤米」という赤い色をしたお米を蒸し、
これを強飯(こわめし)と呼んで豊作祈願として神様にお供えしていた風習です。
赤色は太陽や火という意味から縁起が良いと言われていたことも理由のひとつでしょう。
お赤飯の日制定委員会では、このような日本の文化を守り伝えていくために「お赤飯の日」を設けたようです。
どうして勤労感謝の日に合わせたのかと言いますと、本日は、全国各地の神社で五穀を奉る新嘗祭が行われております。
先日のお話と重複しますが、勤労感謝の日、新嘗祭の日は、勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう日であり、
秋の実り、今年1年の収穫を祝い感謝し、翌年の豊作を祈願する日でもあるので、「お赤飯の日」をこの日にしたのだとか。
本来であれば赤米を炊いたものがお赤飯ですが、現在は赤米は簡単には手に入りませんので、お赤飯と言えば、もち米に少量の白米と小豆やささげを入れたものになっています。
小豆と一緒に炊くのは、赤米のような赤色をつけることが目的です。
小豆がささげに変わるのは、小豆を炊き上げますと小豆の皮がパックリと避けてしまいます。
この様が、まるで切腹しているかのようだと言われるようになり、小豆ではなく、ささげを使っていることもあるのだそう。
お赤飯は地域性が表れる一品でもあるのですが、皆さんのご自宅で召し上がるお赤飯は甘いお赤飯でしょうか?
それとも、塩気が感じられるしょっぱいお赤飯でしょうか?
甘いお赤飯というのは、食紅を使って蒸しあげられたお赤飯に、甘納豆を混ぜたり、添えたりするようですね。
他にも醤油赤飯、醤油おこわと呼ばれるお赤飯は、一般的なお赤飯のように赤い色味ではなく炊き込みご飯のような、五目おこわのような、優しい茶色をしているのだとか。
更に、落花生で作られるお赤飯があったりもして、日本各地に、様々な地域色豊かなお赤飯が存在しています。
私が慣れ親しんでいるお赤飯は小豆やささげが入ったお赤飯で、お好みで胡麻塩をパラパラと振るスタイルのものです。
甘いお赤飯は未経験ですので、機会があれば味わってみたいと思っております。
お赤飯の中身は変わってしまいましたが、お赤飯が持つ歴史や伝統文化は受け継いでいきたいものですね。
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