友人数名と厄祓いの話になった。
それぞれ国は違えど外国暮らしをしていたことがあったため、
話題は外国の厄祓いへと広がった。
厄祓いを行うきっかけのひとつに厄年というものがある。
厄年とされている年齢は違うものの厄年というものは外国にも存在する。
私が暮らしていたイギリスでは女性は7が付く年齢、
男性は4が付く年齢の年が日本で言う厄年というものだった。
私は、そのことを教えてくださったご夫婦に、
「ということは、男性は40代はずっと厄年なの?」と素朴な疑問を投げかけた。
すると、奥様は「そうなの!ずーっとよ、もう、ずっーと。」と大きな声で笑いながら答えた。
「大人」とは名ばかりの当時の私だったけれど、
何だか、この奥様が居れば長い厄年も吹き飛ばしてしまいそうだ、
そのようなことを思った。
私は、残念なことに厄祓いのシチュエーションとのご縁がなかったため、
実際に立ち会った経験がなく、目にしたことは無いのだけれど、
イギリスの厄祓いはどのようなことをするのかと言うと、
年の数だけ木の実を集めるのだそう。
40個ともなると大変そうだけれど、この集めた木の実を3日3晩、外に置いておく。
そして、この木の実を庭などで焼くことで厄を祓うという。
そして、スペイン暮らしが長かった友人の話はこうだった。
年齢はイギリスとも日本とも異なっていたけれど、厄年というものはある。
どのようなことをするのかと言うと、
こちらは、家族や親戚、友人などと夜通し歌って、踊って過ごし、
その時に馬肉のスライスやひと口大のものを年齢の数だけ食べて厄を祓うのだそう。
日本での節分の豆のような感覚に少しだけ似ているような気もするのだけれど、
馬肉と徹夜、歌と踊りがセットだと聞いて、
スペインのエネルギッシュさは、このようなところにも表れるのかと思った。
日本にも外国にも厄年があり、その祓い方もそれぞれ。
また、信じる人もいれば信じないという方がいるのも同じ。
このような風習の根っこの部分は世界共通で、
自分自身や大切な人たちを大切に思ったり、
幸せを祈願したり、感謝したりする時間なのだろう。
それにしても、祓い方にもお国柄は表れるようだ。
私が思う一番の厄祓いは「笑顔」のような気がするのだけれど、
いかがでしょうか。
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