幅広い年代の女性とお話をする機会がありました。
様々な話題があったのですが、その中に頭皮のにおいに関するものがありました。
夏本番とまではいかないまでも、そろそろ気になる季節です。
シャンプーしたのだから大丈夫、そう簡単には済まないものが頭皮です。
シャンプーやコンディショナーを替える前に、
この辺りで頭皮のことをサックリとセルフチェックしておきませんか?
|まずは、自分の頭皮のにおいを把握しておきましょう。
髪の毛を乾かし終えた後のにおいと、
夕方、もしくは一日を終えてお風呂に入る前のにおいを把握してみましょう。
身近な方に確認してもらっても良いのですが、
セルフチェックする場合は、両手10本の指の腹を頭皮にこすりつけて、
頭皮のにおいを指の腹に写し、指先のにおいで確認します。
頭皮を指の腹でマッサージするようなイメージでも良いと思います。
自分の頭皮のにおいにドキッとした方も、
ドキッとはしなかったけれどエチケットとして気を付けておきたい方も、
頭皮のことを知ることができれば、
自分にあった頭皮ケアを見つけやすいかと思います。
|どうして頭皮はベタ付くのかしら?におってしまうのかしら?
皮脂腺が多い場所と言うとTゾーンを思い浮かべる方も多いかと思いますが、
頭皮の皮脂腺は、Tゾーンの2倍以上もあると言われているのだそう。
皮脂分泌が多いという事は、皮脂が酸化して強いにおいを発するだけではなく、
不要な角質に皮脂が吸収されて酸化し、においの元になってしまったり、
汗をかく度に雑菌を繁殖させ、
においの元になってしまう状況を作りやすいということです。
また、シャンプーやコンディショナーをしっかりと落としきれておらず、
それらの成分が頭皮に残っていることが、
ベタ付きや、においの元になっていることも。
お顔の毛穴に皮脂が詰まった状態をイメージしてみてください。
メイクをした状態で汗もかいたけれど、
メイククレンジングをせずに洗顔フォームで洗い、クリームで保護する生活を続けたら、
お肌のコンディションは崩れますよね。
頭皮も、髪の毛のケアに気を取られて、
無意識に曖昧な扱いをしてしまうこともあるものです。
頭皮はTゾーンよりもオイリーになるものだと知っておきましょう。
他にも、暑くなってくると、髪の毛を軽く乾かすだけにして後は自然乾燥している、
という声も時々耳にするのですが、頭皮を生乾きの状態にする機会が多くなると、
雑菌が増え頭皮に居座ってしまい、においを発することもあります。
イメージとしては、タオルを部屋干しして生乾きになっているときの状態と言えば
分かりやすいでしょうか。
シャンプーの後は、髪の毛を乾かすというよりは、
頭皮をしっかりと乾かすことを意識してみてくださいませ。
|頭皮がにおうのは男性だけではないの?女性の頭皮がにおう理由とは?
もともと、女性は女性ホルモンに皮脂分泌を抑えてくれる機能が備わっていることもあり、
男性ほど頭皮のにおいを気にしなくても過ごすことができていました。
これは、体臭という点でも同じことが言えるようです。
女性が、頭皮のにおいに変化を感じるタイミングは、
年齢を重ねて女性ホルモンが減少してきた段階だと言われています。
ただ、現在は年齢を問わず何かと多忙な時代です。
加齢や閉経だけではなく、睡眠不足や日々のストレス、食生活の欧米化などから
女性ホルモンのバランスが崩れやすく、
男性ホルモンの占める割合が増えてしまうことで頭皮がにおいやすくなるようです。
巷に女性専用の頭皮ケアの商品が増えてきているのは、
現代女性が置かれている環境の表れでもあるのかもしれません。
|実際に、頭皮をどうしたらいいのかしら?
簡単に言えば、「清潔に保つことが大切」なのですが、
お顔のお手入れをする際、皮脂を抑えようと単純に洗顔の回数を増やしますと、
肌を傷めるだけでなく、皮脂分泌量が更に増えるのは女性ならご存知ですよね。
頭皮も同じで、シャンプーしまくれば良いという訳ではありません。
頭皮もお肌と同じで古い角質や毛穴に詰まった皮脂や汚れを取り除き、
必要な油分を程よく残すことがポイントです。
その為には、一度、頭皮や毛穴を本来の状態に戻すことがスタートです。
頭皮ケアを一度もしたことがない方、長い間していないという方、
汗をかく夏が来る前に頭皮と毛穴をお掃除してみることから始めてみませんか。
プロにお願いしたり、頭皮ケアを兼ねたスカルプシャンプーを使うのも良いのですが、
頭皮専用の洗浄剤を使ってみてはいかがでしょう。
通常のシャンプーの前のプレシャンプーとして頭皮専用の洗浄剤を使って
頭皮をきれいに洗います。
お顔で言うとメイククレンジングのような役割です。
そして、皮脂や汚れを落としたところに洗浄成分が残っていたのでは意味がありませんので、
洗浄成分が残らないように、しっかりと洗い流すことも大切です。
古い角質や毛穴の詰まりがなくなると、髪の毛の艶も増しますので、
頭皮ケアでにおいと艶髪対策をしてみてはいかがでしょうか。
長い間、お手入れをしていなかった場合は、
頭皮に負担をかけすぎないように古い角質や皮脂を少しずつ取り除きましょう。
|シャンプーだけでは、あまり変化を感じない場合は、こちらもチェック。
頭皮をしっかりとケアしているけれど、においが気になる場合は、
血の巡りをよくすることと、
ホルモンバランスを整えること、を意識してみてはいかがでしょうか。
血の巡りが悪いと様々な不調を引き起こしますが、
頭皮が固く(頭皮のコリ)なり、血の巡りが悪くなっている時というのは、
細胞の生まれ変わりもスムースではないため、角質が溜まってしまいます。
せっかくシャンプーで取り除いても追いつきませんので、
首や肩、頭皮といった上半身の血の巡りが良くなるように、
マッサージや軽い運動をしてみましょう。
他にも緑黄色野菜や季節のフルーツには、
血の巡りを良くして皮脂の過剰分泌を防ぐ効果もあります。
これからは、美容と健康だけでなく頭皮ケアも兼ねて、
緑黄色野菜と季節のフルーツを召し上がってみてはいかがでしょう。
と同時に、ホルモンバランスを整えることも意識してみてくださいませ。
※ホルモンバランスを整える方法も多々あり、幸せのレシピ集内でも様々な視点からお話しさせていただいております。気になられた方は過去記事をどうぞ。
ストレスを溜め込まないようにといっても難しい時代です。
それならば、視点を変えてストレスが溜まってしまう前に、
自分でガス抜きができるといいですね。
自分だけが自分の為だけに感じられる「あぁ~しあわせ」を
1日1つ、見つけてみるのはいかがでしょう。
頭皮のにおいも、体内の状況を知らせてくれている大切なサインです。
サインをキャッチしたら仕組みを知って、
自分に必要なケア、自分が無理せず続けることができるケアで
心地良い夏をお過ごしくださいませ。