夏が始まったばかりの頃だったでしょうか。
知人が、今年の夏は共通の趣味を持っている面々との
旅行の予定があるのだと嬉しそうに話しておりました。
既に細かく練られている計画に関心していると、
楽しみなのだけれど、ひとつだけ心配事があるのだと言うのです。
立派な大人から出たその心配事とは?と思っておりましたら、
それが「寝言」だというのだから、可愛いったらありゃしない。
皆さん、寝ているのだろうし、気付かないかもしれないのだから、
気にせずに眠ればいいのでは?と返すと、心配しているのは、そこではないのだと続きます。
じゃぁ、どこなの?当然の如く話はそのように流れ、
「寝言に話しかけられたら危険でしょ」と返されたのです。
先人たちの間で語り継がれてきた
「寝言に答えたり、話しかけると、寝言を言った人に災厄が降りかかる」
という言い伝えを密かに胸に抱いてきたのでしょうね。
やはり、この方、可愛い感性をお持ちだわ。
私は内心、そのようなことを思っておりました。
先人たちは、人が寝ている状態というのは、魂が抜け出ている状態で、
命に関わるくらい危険な状態だと思っていたといいます。
他にも、夢の中で遭遇すると苦しめられると言われている夢魔(むま)の存在を恐れていたとも。
この辺りのお話は様々な切り口から覗く覗くことができ、
非常に興味深く、様々な世界への扉を開いてくれるものなのですが、
その不思議な世界のお話は、また機会がありましたらさせていただくとして、
今回は、その寝言と睡眠の質についてのお話を少し。
皆さんは寝言を指摘されたことはありますでしょうか。
また、その時の寝言は、
ごにょごにょと何を言っているのか分からないような寝言だったでしょうか、
それとも、言葉をはっきりと聞き取ることができるような口調の寝言だったでしょうか。
ごにょごにょと何を言っているのか分からない寝言であったならば、
身体は休息に入り、脳は活動している、浅い眠りのレム睡眠の状態なのだそう。
一方、はっきりと聞き取ることができるような口調の寝言であったならば、
身体と脳の両方が休息に入っている、深い眠りのノンレム睡眠の状態なのだそう。
寝言の多くは、前者の場合が多いそうなのだけれども、
ノンレム睡眠時に発せられる、はっきりと聞き取ることができるような口調の寝言は、
ストレスを感じていたり、何かに耐えていたり、
我慢によって自分を押し殺している状態である場合のあるのだとか。
もし、大切な方や、あなた自身が、はっきり聞き取れるような寝言が多くなってきた場合は、
心身ともにリフレッシュすることを意識してみてくださいませ。
今日も、ここへ足を運んで下さった皆さんと、
皆さんの大切な方々が笑顔でありますように☆彡