時々お世話になるセラピストの方と話をしていたときのこと。
年々、「あくび」をすることが出来ない方が増えているという話を耳にしました。
「あくび」は、一般的な「あくび」と、
眠くなくても出てしまう、違和感を覚える「生あくび」と呼ばれるものに分けられます。
後者は、何らかの疾患が引き起こす症状のひとつのため注意が必要ですが、
今回は、一般的な「あくび」のお話を少し、と思っております。
言われてみれば、最近、気持ちの良い「あくび」をしていないかも。
そう思われた方は、ちらり、覗いていって下さいませ。
「あくび」をすると、自然と呼吸が深くなるかと思います。
これは、身体自らストレッチの必要性を感じ、脳が指令を出しているのだそう。
もし、「あくび」が出ていなかったり、思うように「あくび」を出すことが出来ないようであれば、
身体に疲れが溜りすぎてリラックスできない状態になっており、
「あくび」の機能が正常に働かなくなっているサインでもあるといいます。
実際にセラピストの方が施術する際、
体全体が強張っている方や、後頭部から首の後ろ、肩にかけて凝り固まっている方、
同じように背中や腰回りなどにも力が入った状態で固まっている方は、
普段から「あくび」はあまり出ないとおっしゃることが多いのだそう。
そして、「あくび」をしてみてくださいと言っても、
すんなりと「あくび」をすることが出きず、ご本人も驚かれるのだとか。
これは、仕事や家事、子育てや介護などを日々頑張っている中で、
身体が知らぬ間に緊張で強張ったまま固まり、
その状態が本人にとっての当たり前の状態になり、
最終的に自分では身体を緩められなくなってしまうのだそう。
慢性的な肩こり、首のこり、頭痛や、背中や腰の疲れがある方は、
緊張状態が当たり前になっているかもしれません。
また、女性の場合は、この緊張状態が続いておりますと自律神経も乱れますので、
様々な不調を引き起こします。
皆さんは大丈夫でしょうか。
「あくび」を出すことはできますか。
身体に力が入り続けていたりしませんか。
この機会に、「あくび」や「深呼吸」などで自分の体を意識して緩めて、
リラックスさせてみてはいかがでしょう。
「あくび」という動作に対して、やる気がない、退屈そう、といった
ネガティブなイメージを持ってしまいがちなのですが、
「あくび」は、どのような時に出るのか。
この辺りも、ついでにおさらいしてみましょうか。
「あくび」と言えば、眠いときや、退屈なとき、緊張しているときなどに出ます。
これは、眠気や退屈だという感覚が脳の機能をオフにしようとしている状態を
正常に戻そうとして「あくび」を出したり、
緊張によって浅くなっている呼吸を正常に戻し、緊張を和らげるために、
脳から「あくび」を出すように指令がでたりしているのだそう。
他にも脳が疲れているときに、脳の動きを正常に戻すために「あくび」を出したり、
使い過ぎによって温度が上がった脳に「あくび」でフレッシュな酸素を取り込んで届けることで、
脳をクールダウンさせようしているのだそう。
こうして見てみると、「あくび」は、私たちの身体からのお知らせ機能であり、
私たちの身体を手軽にリフレッシュさせるための役割も果たしてくれていることがわかるかと思います。
ホッとひと息つくついでに、あくびでリフレッシュ、いかがですか。
ついでに、ぐぐーっと背中も伸ばしてみたりなんかして。
もちろん、ご一緒している方々に不快な思いをさせない配慮は必要です。
そして、女性の皆さんは、今日の素敵な表情が台無しにならぬよう、
あくびリフレッシュの場所やタイミングにはご注意くださいませね。