無性にカレーを欲するときがある。
あのスパイシーな香りに誘われてという場合もあるのだけれど、今回は突如として体がカレーを欲するときの話である。
今から7、8年ほど前だっただろうか。
医療従事者である知人との何気ない会話の中で、最近何だか無償にカレーを欲していると漏らしたところ、いつから?と返ってきた。
多分、2、3日前からだと思うのだけれど、何となく食べるタイミングを逃していて、と世間話として流れていくであろう返事をしたのだけれど、
その知人は真顔で、今夜はカレーにした方がいいよと言った。
幸せのレシピ集では、過去にも無性に〇〇が食べたくなったときには、体が○○を欲しているサインだというような話題に触れたことがあるのですが、
今回は、無性にカレーを欲する体が私たちに知らせてくれていることは何?というテーマでございます。
ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていってくださいませ。
結論からお伝えしますと、無性にカレーを欲しているときというのは、風邪をひきかけているときなのだそう。
風邪のウイルスが体内に侵入すると免疫細胞がウイルスと闘うために活動し始めますが、この免疫細胞のホーム、基地とでも言っておきましょうか。
その場所が肝臓です。
カレーに含まれているスパイスのひとつ、ターメリック(ウコン)には肝臓機能をアップさせる成分が含まれているのだそう。
私たちの体は、カレーを食べたときに肝臓機能がアップすることを経験として覚えており、
風邪のウイルスが体内に侵入すると肝臓機能をアップさせて免疫細胞たちがフルパワーで活動できるよう、体が本能的にカレーを欲するというのです。
このような理由から、免疫細胞がフルパワーで風邪ウイルスと闘うために必要なスパイスは、ターメリック(ウコン)ではありますが、
ご存知の通りカレーに使われているスパイスや食材は、体を芯から温めたり、血の巡りを良くしたり、免疫力をアップさせる他にも、
食欲を増進させたり、消化を助けたり、体内にある有害物質を体外へ排出することにも長けているため、カレーは風邪ウイルス退治にぴったりのメニューなのだそう。
しかし、私のように、体からサインが出ているにも関わらず、食べるタイミングを逃してしまってなどと言いわけをして放置してしまいますと、
体が出してくれたサインが無駄になってしまうため、無性にカレーを食べたいと思ったときには、その気持ちに従っておいて損はないのだそう。
風邪ウイルスと闘うにはホーム、基地である肝臓のコンディションが気になるところですが、
肝臓は体内にある有害物質を処理したり、アルコールを処理する場所でもあります。
お酒を召し上がる機会が多い方や、ご家族の中にお酒好きがいらっしゃるご家庭では、時々カレーを召し上がって、
免疫力をアップさせたり、お疲れ気味の肝臓を癒すなどしておくと良いのではないかと思います。
いくら風邪ウイルス退治に力を発揮してくれるメニューだとは言え、風邪でぐったりしている状態のときに口にするには重めのメニューですので、
早め早めに、体からのサインに応えてあげてくださいませ。
もちろん、この話を聴いてからのワタクシは、体からのサインにすぐ応えるようになりました。
日々を健やかに過ごすための、何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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