うどんを打とうかと思い薄力粉を取り出した。
薄力粉で作れないことはないのだけれど、やはりうどんは、中力粉以上の小麦粉で作る方が、
もっちりとした食感や、コシが短時間で整うような気がしている。
ここで言う「整う」というのはプロの味というレベルの話ではなく、あくまでも、自宅で満足に楽しむことができるレベルのことなのだけれども。
中力粉か強力粉を準備すれば済む話なのだけれど、自分の体調管理という視点で見た場合、
グルテン摂取を抑えられる機会があれば、抑えても良いかなと感じているので、
自宅に常備する小麦粉はグルテンの含有量が一番少ない薄力粉を、と決めている。
グルテンに関してのお話は過去にも触れているので、今回は割愛させていただくとして、
今回は、私の脳内整理も兼ねまして、小麦粉の違いをおさらいしてみようと思っております。
そう言えば、薄力粉と中力粉、強力粉の違いは何だったかしら?
知っていたはずなのに、パッと思い浮かばない……。
という方、そもそも何が違うの?と思われた方、一緒にのぞいてみませんか。
お時間がありましたら、ちらりとのぞいて行って下さいませ。
ひと口に小麦粉と申しましても、薄力粉、中力粉、強力粉という種類がございます。
もちろん、各々の小麦粉の性質を活かすためのメニューはありますが、
日々の調理の中で少量の小麦粉を使うくらいであれば、どの小麦粉を使用しても味や食感に大きな変化はありません。
では、何を基準にして区別してあるのか。
それは、小麦粉に含まれているグルテンの量と小麦粉のキメの細やかさの違いだと言います。
グルテンというのは、水を加えて練りますと、粘りが出るという特徴があります。
そして、このグルテンの量が多ければ多い程、粘りが強くなり、コシやもっちりとした食感が出ます。
このグルテンの量が少ない小麦粉から、薄力粉→中力粉→強力粉と区別してあります。
また、この区別は小麦粉のキメの細やかさも関係しておりまして、
薄力粉が最もキメが細かく、強力粉に向かうにつれ、小麦粉のキメが粗くなります。
例えば、天ぷらなどに使う際には、衣をサクッと仕上げたいため、グルテンが少なく粘り気があまり出ず、サラサラとした薄力粉が向いていますが、
ドーナツやパン、うどんなどの麺類、もっちりとした生地で作りたいピザなどの場合は、
中力粉や強力粉を使い分けることで、好みの食感に仕上げることができます。
お菓子やパン、麺類づくりなど、大量に小麦粉を使用する場合は、メニューに適した小麦粉選びが必要にはなるのですが、
料理の下ごしらえに使うくらいだという場合であれば、それほど気にせずとも事足りるように思います。
これが、薄力粉と中力粉、強力粉の違いのおさらいです。
私は、お菓子やパン作りは「プロにお任せ派」なので、自宅に常備する小麦粉選びでポイントにしているのはグルテンの含有量です。
小麦アレルギーではありませんが、アレルギー体質であることや、
グルテン摂取をほんの少し抑えることで感じられる体の変化などがあるため、薄力粉を選んでいます。
決して、小麦粉=悪ではないのですが、私たちは、自分で把握している以上に小麦粉を摂取しています。
そして、私たちの体には小麦やグルテンの摂取許容量があると言われております。
(※もう少し詳しく知りたい方は、こちらの過去記事を→「グルテン」「グルテンフリー」について知ってみませんか。 - 幸せのレシピ集)
もちろん、常識の範囲内での摂取量であれば神経質になる必要はないと思うのですが、
少しカラダにいいことをしてみたい、何となくだけれどカラダやお肌がすっきりしない、
というようなことを感じられている場合には、
少しだけ“カラダにいいこと”という視点で、普段の食生活を眺めてみることから初めてもよいかと思います。
薄力粉と中力粉、強力粉の違いを様々な視点で楽しみながら、味わいながら、
その時々の自分やご家族に必要な、
何かしらのきっかけや、気付きのヒントに継げていただけましたら幸いです。
関連記事:
画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/