パソコン画面にズラリと並んでいるのは音楽ジャンルや音楽用語。
音楽を楽しもうと思ったのではなく、振込手続きを行おうと支店名を確認していたときのこと。
私はインターネットバンキングのお世話になることが非常に多い。
未だに賛否両論あり、不安が完全に払拭されているわけではないのだろうけれど、自己責任で便利さを選んでいる状態である。
その使い勝手はといえば、銀行によって大なり小なり好みの差はあるものの、大方、満足できるもので助かっている。
そのような中、様々な手続きを行う際に、音楽ジャンルや音楽用語、花の名前やフルーツの名前、星座や神様の名前など、可愛らしい名前を支店名に設定しているネット銀行が目に留まる機会も増えた。
地名も分かり易くて良いのだけれど、実店舗を持たないネット銀行ならではのこの支店名には妙に癒されるから不思議である。
そのようなことを感じていた矢先、ネット銀行の支店名に使われている音楽ジャンル、花の名前、フルーツの名前などは、銀行ごとにカテゴリー分けされているのだと教えてくれたのは、新たにネット銀行に口座開設をしようとしていた知人だった。
自分のライフスタイルに合う銀行を2つにまで絞り込んだけれど、なかなか決定できず最後は支店名のカテゴリーを眺め、好みの銀行を選ぶことにしたと話していた。
何が顧客獲得に繋がるか分からないものだと思ったり、
銀行間で事前に話し合われたのか、早い者勝ちのようなことなのかまでは分からないけれど、上手く住み分けられていることに妙に関心したりもして。
ものごとの中には、ひとり占め状態をゴールや目標のひとつとするような場合もあるけれど、根っこの部分に共存共栄の気持ちがあれば、また少し異なる景色が見えるのかもしれない。
言うは易く行うは難しなのだけれど、そのようなことも思いつつ「サンバ」という名の支店名を眺め、エネルギッシュなサンバカーニバルを想像した日。
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