軽めのストールと手帳、マグカップを手にガーデンテーブルへと移動した。
吹く風は完全に秋の匂いだ。
遠くで鳴いているカラスの鳴き声も、夏のそれと大きくは変わらないはずなのに、秋色に感じられるのが少し不思議だ。
四季の狭間に感じる季節の移ろいは、繊細ながらも表情豊かで色濃くて、四季とは異なる味わいがあるように思う。
不便なことがあるとするならば、着るものの温度調節が難しく、夏物はもう着られないけれど秋物は正直まだ暑い、だけれども秋のおしゃれは楽しみたい、などと感じる日があることだろうか。
そして今年もまた、昨年はどのようにして乗り切ったのだろうか、とクローゼットを眺めて思うのである。
様々な変化が静かに入り乱れる四季の狭間は体調も揺らぎやすい。
季節は既に秋だとは言え、私たちの体や感覚は、まだ完全に秋に対応しきれておらず、多くのエネルギーを消耗しながら夏の疲れを癒しつつ秋モードに移行中といったところで、免疫力も一時的に不安定になるという。
私の周りでも、風邪未満のスッキリしない症状が続いているとか、突然、胃腸に違和感を覚えたり、といった話を耳にする。
このような時に、手っ取り早く免疫力を上げられる方法として取り挙げられるもののひとつに、「湯船にしっかりと浸かること」というものがある。
免疫力は体温と関係しており、体温が1℃上がると免疫力は5~6倍にアップし、体温が1℃下がれば免疫力は30%ほど低下すると言われているのだけれど、
湯船に浸かって疲れを取り除きながら体温を1℃上げて免疫力を上げるには、40℃から41℃ほどのお湯に20分から30分ほど浸かると良いのだとか。
もちろん、免疫力は内側の細胞レベルから上げて簡単には揺るがない状態にしておくことが理想で、入浴による免疫力アップは一時的なものではあるのだけれど、
季節の変わり目や、外気温が下がるこれから、そして冷え性の方などは、気持ち長めに湯船に浸かって小まめに免疫力を上げておくことも、心身を健やかに保つコツのように思う。
少しずつ湯船のお湯が心地よく感じられる季節です。
気候が揺らぐこのような時季は、
免疫力アップと冷えない体の癖付けに、気分転換も欲張って、
お好きな香りの入浴剤やボディソープを準備して、
初秋のバスタイムを充実させてみてはいかがでしょうか。
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