先日、とあるビル内に入ろうとしたところ、入り口に設置してあった消毒液を、マイボトルと思しきプラスティックボトルに移し替えている女性を見かけた。
一瞬、係の方が作業中なのかしらと思いかけたけれど、女性の横には小さな女の子が寄り添っており、胸の辺りがザワザワとしてしまった。
そのときの出来事を友人に話したところ、友人も最近目にした光景だと言うものだから、あのときのザワザワが再び胸の辺りを刺激した。
確かに消毒液やマスクなどがあれば安心感は増すけれど、ナーバスになりすぎず、落ち着いて手洗いやうがいなどの、あたり前のことを丁寧に行ったり、しっかりと食べて、しっかりと寝て、自分の体の免疫力を上げておくなど出来ることは多々あるものだ。
ある特定のものが手に入らないと不安を煽られもするけれど、代用できるものも多々あり、全てのものが手に入らないというわけではないのだから、このようなときにこそ、視点を柔軟に切り替えられる余裕があればと思う。
そうなると、心身共に健やかでいなくては持てるはずの余裕も持てなくなってしまうから、全てに繋がる食事と睡眠の大切さに戻ってきたりするのだけれど。
そのようなことを思いながら資料や書類の整理をしていると、随分と前に手元にやってきた災害時に役立つ知恵が記されたペーパーに目がとまった。
片付けついでに目を通したところ災害時に役立つ日用品がいくつか挙げられていた。
今回は、そのようなお話をシェアさせていただこうと思っております。
ご興味ありましたら、のぞいていってくださいませ。
災害時に使用する便利グッズが多々ありますけれど、普段から使用しているものを上手くアレンジできると、災害対策もほんの少しハードルが下がるように思います。
とは言うものの、上手くアレンジするにしても、柔軟な視点と想像力や発想力が必要になります。
しかし、過去に一度でも見聞きしたことがあれば、いざというときに思い出すことができたりもしますので、自分が使用しているところを想像しながら読みすすめてみてくださいませ。
今回スポットライトを当てる日用品は「ポリ袋」です。
ゴミ出しなどでも使用しますので、多くのご家庭にあるものの一つではないでしょうか。
まずは、トイレとして使用する方法です。
私は断水を想定して「簡易トイレセット」を割と多めに準備しているのですが、ポリ袋は簡易トイレとして使用することもできます。
ポリ袋を数枚重ねた中に、新聞紙などの紙をくしゃくしゃにして入れて用を足し、消臭剤などと合わせて中の空気を抜いて口を結びます。
今は、透明や半透明のポリ袋をゴミ袋に指定している地域が多いので、トイレ用として中身が見えない黒やブルーのポリ袋も用意しておくと、何かと穏やかで居られるように思います。
次は、断水などが続き、給水車から水を分けていただくことになった場合にも役立ちます。
私は、今回はじめて知った活用方法だったのですが、大きなポリ袋を数枚重ねて強度を持たせたら、これをリュックサックの中に敷いた状態で水を入れます。
中の水が漏れださないようにポリ袋の口を結んだらリュックサックを背負って水を運ぶのだそう。
災害時はマンションなどのエレベーターが使えなくなることがほとんどですので、2階以上に住んでいる方は、この方法を覚えておくと、割と楽に水を運ぶことができます。
災害時やキャンプのときなどに使用するウォーターパックやポリタンクなどをお持ちであれば良いですけれど、その辺りの準備が整っていなかった時には、この方法を思い出すと良いようです。
他にもレインコートが無いときや、体を冷やしたくないようなときには、ポリ袋の底面の中央と底面からポリ袋の口へ向かう両サイトの縦ラインの一部(底面に近い位置)の3カ所に穴を開けて、頭と両腕を通せば簡易ポンチョになりますし、
ポリ袋の中に片足を入れてガムテープや紐で固定すれば、足元や衣類を濡らさずに済むため、余計な体温を奪われずに済みます。
他にも、ポリ袋の大きさによっては、調理をするときや食事をする際にラップのような使い方をすることもできますし、水が不足していて思うように手を洗うことができないときには、手袋として使用することができるため、調理や傷の手当なども安全に行うことができます。
ポリ袋は、アイデアひとつで様々なお役立ちアイテムに変身させることができますし、備蓄食料品のように消費期限を管理する必要もないため、普段よりも少し多めにストックしておいても良いように思います。
私は100枚入りの半透明のポリ袋(ゴミ袋)を2セット黒いポリ袋(ゴミ袋)を1セット置いており半透明はローリングストックですので1セット使い切ったら1セット買い足すようにしています。
プロのお話によると、4人家族の準備の目安は、大中小の3サイズを用意し、枚数は各50枚~100枚入りのものを2~3パック用意しておけば良いのだそう。
数字だけをみると、こんなにもたくさん?と思ったり、想像以上に場所を取りそうな気がしてしまうのですが、強度を持たせた方が安心できる場合があることを想定すると、このような枚数になるのかもしれません。
私の準備も中途半端ではあるのですが、大は小を兼ねるということで、しばらくは、今の枚数でローリングストックを続けようと思っております。
ポリ袋に限らず、私たちが普段使っているものは、様々な用途で使うことができるものが多々あります。
例えば、幸せのレシピ集内ではお馴染みの食器洗い専用洗剤をお洋服の汚れ落としに使ったり、先日触れた無水エタノールやキッチンハイターなどを適正濃度にまで薄めて消毒液として使ったりという具合に。
用途にあった便利なものも多数ありますけれど、「今あるものや簡単に手に入るもので代用できないかな?」という視点を捨てずにいることも、生き抜く知恵や暮らしを楽しむことに繋がるように思います。
何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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