ローズゼラニウムとユーカリの精油が残りわずかとなった。
どちらも虫除けスプレーに使用している精油なのだけれど、ひと夏持ちそうにない程度の残量である。
虫除けスプレーのレシピは過去記事内で詳しく触れているのだけれど、水道水50mlに無水エタノール3~5mlと精油10滴程度をスプレーボトル内でシェイクしたら出来上がりという簡単なもの。
あとは、網戸やカーテンなどに吹き付けるだけで、夏の虫や蚊を、薬品を使わずに追い払うことができるのだ。
普段であれば、少量タイプのそれらを補充するところなのだけれど、先日、使い切れぬまま保管している蚊取り線香を見つけたので、今年はこれらトリプルアイテムで虫除けをしつつ夏を乗り切る算段である。
ほぼ1年ぶり、いや、もっとだろうか。
とにかく久しぶりに手に取った蚊取り線香を前にして、お線香の生存確認をしておかねばと、恐る恐る缶の蓋を開けた。
フワッと出てきた夏の香りに、様々な夏の記憶や感覚が溢れ出しそうになった。
香り、異常なし。
お線香、異常なし。
思いのほか、しっかりと保存できており、今年の夏も十分な働きが期待できそうな状態だった。
ただ、蚊取り線香の缶の中に、どうしてホチキスの芯がケース丸ごと入っているのかが謎、であった。
他の作業で使っていたホチキスの芯を、うっかり蚊取り線香の缶の中に入れて蓋をしてしまったのだろうか。
自分の行動の意図を思い出せず、ホチキスの芯を取り出して再び蓋をしようとしたときに思い出したのだ。
多分、3、4年前だったと思うのだけれど、ホチキスの芯が蚊取り線香の火消しとタイマーの役割をするということを知り、試してみたことを。
蚊取り線香は香りが衣類に付いてしまうことに対して賛否両論はあるものの、その効きの良さと郷愁からか今も尚愛され続けている虫除けアイテムである。
しかし、一度火を点けると、火を消したときに簡単に消すことができないことを不便に感じる人も多いときく。
私も子どもの頃に、蚊取り線香の先端を割り折って火を消していた記憶がある。
ちょっとした作業ではあるけれど、そのちょっとした作業を手間がかかると感じていたようにも思う。
しかし、ホッチキスの芯を蚊取り線香にかぶせておくと、ホッチキスの辺りで蚊取り線香が消えるというのだ。
それを巷では蚊取り線香タイマーなんて呼んでいたけれど、これは、蚊取り線香が10㎝燃えきるのにかかる時間がおおよそ1時間であることを目安にして、燃やしたい時間分の辺りにホッチキスの芯をかぶせておくと、その辺りで火が消えることが理由であるようだ。
もちろん、想像していただければ分かる通り、絶対に1時間で消えるとか、火の始末をしなくても大丈夫といったクオリティーのものではないのだけれど、
それでも、蚊取り線香を無駄に焚き続けずに済んだり、お線香を毎回割り折る手間が省けるなど、ちょっとした技として使える方法である。
そうそうそう、そうだったと、この日は蚊取り線香の残りとホチキスの芯を見て思い出した。
本当にタイマーのように消えるのだろうか?と半信半疑で実験してみたのだろうけれど、ホチキスの芯をケースごと保管しているところから見るに、ホチキスの芯は満足できる働きをしてくれたのだろう、と思う。
ホチキスの芯がひと塊あれば、この手作りタイマーを利用することができます。
蚊取り線香を愛用していらっしゃる方でご興味ありましたら、今年の夏は試しにホチキスタイマーを使ってみてはいかがでしょうか。
また、使い切れぬまま残っている蚊取り線香やホチキスの芯があると言う方は、大人の実験気分でホチキスタイマー、いかがでしょうか。
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