幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

旬を迎えた春野菜とともに味わうカレイの魅力。

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普段から繁盛している鮮魚店がある。

私は一度も利用したことがないのだけれど、聞くところによるとそのお店は、鮮魚だけではなく店主が店の奥で焼いた焼き魚や、煮つけなどのお惣菜の評判も高いのだそう。

その日もお店の前を通ると、いつものようにお客さんの列が隣店にまで伸びていた。

今日は何を?

何となく興味が湧いて、店先の様子を横目で捉えながら通ると、その日のお惣菜はカレイの煮付けのようだった。

カレイの煮付けは、どうしてあれほどにもご飯がすすむのだろうか。

引き締まっているのに、どこかふわっと柔らかい身は、淡白なのに甘辛い煮付けだれと合わさると、しっかりとした甘みを感じさせるため、食べ応えも十分である。

そして嬉しいことに、その種類が多いことも幸いして一年を通して食べることができる魚でもある。

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3月と言えば貝類や鰆と言った春の味覚もあるけれど、

店頭に並んでいるカレイには、春に旬を迎えたものも多く並んでいるため、カレイの嬉しい栄養を召し上がってみてはいかがでしょう。

お魚と言えばヘルシーな食材として知られていますが、カレイも例に漏れず脂肪が少なく、高タンパクで低カロリー食材です。

しかし、何となく脂がのっているような食べ応えを感じるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これは、カレイに含まれているコラーゲンの影響かと。

カレイには、老化を抑えたり、美肌に必要なコラーゲンが豊富に含まれているため、アンチエイジングにもってこいの食材です。

更に、糖質や脂質といった大人が気にする成分の代謝や、質の高い細胞を作る手助けをしてくれるビタミンB2も豊富だと言われておりますし、

動脈硬化や脳梗塞といったものを予防する意味でコレステロール値を気にしている方や、血圧や血糖値を気にしている方の強い味方でもある、タウリンも豊富です。

女性であれば骨も丈夫に保っておきたいところですが、カルシウムだけ摂っていても骨は丈夫にならないと言われています。

丈夫にならないというよりは、少しばかり効率が良くないというイメージでしょうか。

骨のお話や日光浴のお話の中でも時々触れておりますが、より効率よくカルシウムを体内に吸収させるためにはビタミンDが不可欠です。

カレイには、このビタミンDがしっかりと含まれているという点も、栄養面から見たカレイの魅力です。

カレイはヘルスケアとビューティーケアを同時に行うことができる頼もしい食材ですので、「そう言えば、最近カレイを食べていないかも」と思われた方は、

この機会に、美味しいカレイで体内ケアをしてみてはいかがでしょう。

その際には、旬を迎えた春野菜なども添えて、美味しく楽しく召し上がって下さいませ。

今日も明日も明後日も、体の内側から健やかに楽しんでまいりましょ。

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顔にチラシ張り付き事件。

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歩きすぎたのか、ズキズキと鈍い痛みを足裏に感じながら帰宅していたときの出来事である。

鞄の中には、このような事態に備え、足の痛みを緩和させるアイテムをいくつか忍ばせているのだけれど、自宅は目と鼻の先という距離に達していたため、

その日は、それらのアイテムを投入することはせず、柔らかい春風を浴びながら帰ることにした。

時間を気にせずに、のんびりと歩くことができる細やかな自由が妙に心地良かったものだから、見慣れた風景に視線を泳がせながら歩いた。

しかし、いつ何時も油断しすぎてはならないのかもしれない。

不意に目の前から、チラシのようなものが飛んできて、私の顔をバサッと覆った。

漫画じゃあるまいし、止めてよ……。

気弱なことを思いながら顔に張り付いたチラシを剥ぎ取ると、2枚目、3枚目と更なるチラシが前方から飛んできた。

と同時に、チラシの持ち主グループの一人が、すみませんと言いながら走ってきた。

避けきれなかったことに恥ずかしさを感じつつ、キャッチした数枚のチラシを手渡した。

柔らかい春風も、足の傷みも一瞬にして消えたような出来事であった。

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その後、無事に帰宅し、チラシが前方から飛んでくるときの様子が何かに似ていると感じた数日後、それが年明けに目にした記事にあった「不思議の国のアリス症候群」だと気が付いた。

私、不思議の国のアリスの世界観が好きだということもあってなのか、不思議の国のアリスというフレーズや文字はキャッチする機会が多い。

そして今回も、物語にまつわる何かしらなのだろうという興味で食いついた文言だった。

しかし、中身は私の予想に反していた。

それは、物の見え方に異常が起き、目に映るものが大きくなったり、小さくなったり、飛んでくるように見えたりという、錯覚とも言えるようなことが起きる症状のことを指す言葉だった。

このよう症状は、不思議の国のアリスの物語冒頭で、アリスが小瓶に入った薬を飲んだことによって、自分の体が大きくなったり、小さくなったりして、

周りにある物の見え方が変わる様子に似ていることから、そう呼ばれているという。

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その記事内では、とある男性がパソコンを使っていたところ、モニター画面からアイコンがゆっくり飛び出し、自分の方へ向かって飛んできたと訴えたことが取り挙げられており、

話題は医療的な話へと広がっていたのだけれど、

どうやら私は、その記事を読んで想像した風景と、私の方へと飛んできたチラシの風景が何となく重なり、何かに似ていると感じたのだろうと思う。

その男性が観た風景は、私のチラシ事件くらいリアルなものだったのだろうかと想像すると、脳はとても繊細にできているのだと改めて感じたりもした。

先日も、「脳内のゴミ」の話題に触れたばかりなのだけれど、

「休む=怠けている」という感覚や思考は早々に、「休む=とても大切なこと」と書き換えた方が良い時代のようだ。

と、自分自身に言い聞かせて、ぼーっとする時間をもっともっと確保しようという邪な自分がチラ見えした「顔にチラシ張り付き事件」である。

関連リンク:https://www.tandfonline.com/toc/nncs20/current

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イメチェンしたくなるのは、人だけではないのかもしれません。

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先日、「可哀想」と「可愛そう」ってどっちが正解?と尋ねられた。

変換機能で両方出てきたため、頭の中で混乱してしまったのだそうだ。

このようなこと、ある、ある、ある。

とは言うものの、自分で簡単に調べることができるこのご時世である。

「自分で調べて」と冗談交じりに返すこともあるけれど、友人たちがふと感じるどっち?は、浮上してきていないだけで私の中にもあるものという意識もある。

そう思うと、私自身は、こうして尋ねてくれる友人たちのおかげで、自分の記憶を整理する機会をもらっているのだろうなと思う。

感謝していると言うと、調子に乗って、いや、面白がって質問内容をエスカレートさせる個性豊かな友人ばかりということもあり、そう易々と本音を告げることはないけれど、

私を、間違いなく成長させてくれている愉快な仲間たちである。

私の私情はさておき、「可哀想」なのか「可愛そう」なのかという話題なのだけれど、

その時の私は、この言葉は確か当て字だったはずなので、どちらを使っても間違いではないけれど、意味合いから判断するならば「可哀想」が正解だったはずだと答えた。

しかし、その夜、湯船の中でふと「間違えていないよね……」と自分の答えに自信がなくなり、湯上りの体から湯気を立ち上らせながら、調べ直すことになった。

今回は、「かわいそう」という言葉にちらり、スポットライトを当ててみたいと思っております。

ご興味ありましたら、ご自身が使われている言葉チェックも兼ねてのぞいていって下さいませ。

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結論から言ってしまうと、どちらも当て字であることから間違いではないのだけれど、

現在の意味合いから判断するならば、「可哀想」と書き記す方が、間違いがない言葉です。

そして、どうしても判断できずに迷った際には、「かわいそう」と平仮名表記を使っても問題なしです。

どうして、私たちがこの2つの表記を迷ってしまうのか。

これはきっと、「かわいそう」という言葉の語源が「かわいい」だからなのではないかと思うのです。

この「かわいい」という言葉、私たちは「愛らしい」という意味合いで使っているのですが、

本来は不憫だとか、痛々しいだとか、気の毒だ、同情するといった意味で使われておりました。

ここを知ると、「可哀想」という表記も「可愛そう」という表記も間違いではないと感覚的に分かると思うのですが、

それと同時に覚える違和感は、私たちと先人たちの「かわいい/可愛い」の使い方の違いということなのではないかと思います。

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どうしても漢字で書き記したい場合には意味を汲み取って「可哀想」を。

特に漢字を必要が無い場合や、公の文書内で使用する場合には「かわいそう」を使うと不要な混乱を招かずに済むように思います。

もしかしたら、言葉も時折イメチェンしたくなるのかもしれません。

「可哀想(かわいそう)」という言葉に触れる機会がありました際には、ちらりと思い出していただけましたら幸いです。

そして、本日はひな祭りですね。

世の中の女の子たち、そして世の女性たちが各々にとって素敵な、充実した1年を過ごせますように☆彡

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古のモテ男から見る蒲(ガマ)の数珠繋ぎ。

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子どもの忘れ物だろう。

道端の花壇に、とてもカラフルな色使いの表紙が印象的な『因幡のしろうさぎ』の絵本が立てかけられていた。

表紙上で白うさぎよりも目立っていたのは、物語内で白うさぎを助けた神様界の大御所であり、スーパーヒーローであり、神様界のモテ男だとも言われている大国主命(おおくにぬしのみこと)である。

“昔ながらのイケメン”という表現が適しているのかどうかは分からないけれど、

表紙を飾っていた彼は、ご年配女性の心を鷲づかみにしてしまいそうなルックスで描かれており、目立たぬ白うさぎを少しばかり気の毒に思ってしまった。

因幡のしろうさぎか……と思いながら歩いていると、ふと、蒲(ガマ)の花粉/蒲の穂のことを思い出した。

蒲(ガマ)の花粉/蒲の穂とは、大国主命(おおくにぬしのみこと)が、全身の毛皮を剥がされて重体となった白うさぎを助ける際に使った薬として知られている。

初夏辺りから夏にかけて水辺付近で目にする、このような植物である。

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竹輪のようにも見える筒状のものは花穂と呼ばれており、初夏から夏にかけて花粉を振りまいたあとは、空芯の軸だけを残して散ってしまうという。

ワタクシ、実物を見たことも触れたこともあるのだけれど、軸だけになった姿やその過程を目にしたことがないため、何となく、ミステリアスなイメージを抱いてしまう植物という目で見ている。

いつだったか、漢方薬を扱う店で蒲黄(ほおう)と呼ばれる生薬を目にしたことがある。

それは蒲(ガマ)の花粉を薬にしたものだったのだけれど、蒲(ガマ)の花粉は昔から、傷薬や利尿作用を促す生薬として使われているという。

これを聞いたとき、大国主命(おおくにぬしのみこと)が蒲(ガマ)の花粉を、白うさぎの手当てに使ったという件は、物語上のことではなかったのかと感心した記憶がある。

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蒲(ガマ)は、『因幡の白うさぎ』以外の古い書物の中でも時々目にするのだけれど、他にも、蒲(ガマ)は、蒲鉾や蒲焼きの語源だという説がある。

蒲鉾と言えば、現在は板付きのものを多く見かけるけれど、はじめは細い竹の棒にすり身を付けて焼いていたため、

その姿が「蒲(ガマ)の穂」に似ているということから「蒲穂子(がまほこ)」と呼ばれていたものが「かまぼこ」に変化したのではという説である。

他にも、槍や薙刀といった古の刀を鉾(ほこ)と言うけれど、蒲(ガマ)でできた鉾(ほこ)に見えるということから、「がまほこ→かまぼこ」となったのでは?という説もある。

そして蒲焼きだけれども、現在鰻は、開いてから焼き上げるのがセオリーとされているけれど、昔は開かずに鰻の中央に串を刺して丸焼きにしていたため、

その見た目が蒲(ガマ)の穂に似ていることから、蒲焼きという呼び方が出来上がったという話もある。

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正直なところ、今の私たちにとって「蒲(ガマ)」という植物は、それほど身近なものではないようにも思うのだけれど、

このように様々な所に登場するところを見ると、先人たちにとっては、とても身近な植物だったのだろうと思う。

今年の蒲(ガマ)の時季は、もう少しだけ先ではありますが、蒲(ガマ)の穂を目にしたり、蒲鉾や蒲焼きを召し上がる機会がありましたら、

今回のお話の何かしらをチラリと思い出していただけましたら幸いです。

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脳内のゴミを通して感じる、体と私は持ちつ持たれつ。

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先日、脳内にもゴミが溜まるという話題に触れる機会があった。

ゴミという表現を使うと、あれやこれやと要らぬ方向へも想像が膨らんでしまうけれど、これをもっと適した言葉で表現するならば、老廃物や毒素とも言い替えられる。

そして、この脳内に溜まる老廃物や毒を取り除く方法は、睡眠しかないということが近年の研究によって分かり始めているというのだ。

今回は、そのようなお話をシェアさせていただければと思っております。

ワタクシ柊希の脳内整理も兼ねておりますが、ご興味ありましたらお付き合い下さいませ。

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私たちにとって睡眠はとても大切な時間である。

疲労回復はもちろんのこと、睡眠中は様々なホルモンが作り出されると同時にホルモン調整が行われるため、

免疫力をアップさせたり、美容と健康に繋がる様々な土台がメンテナンスされる時間でもある。

他にも、交感神経から副交感神経へスイッチが切り変わることによって脳と体を同時に休ませたり、日中に脳内へ入ってきた様々な情報や記憶を整理し、不要なものは削除し、必要なものは定着させるといった作業も行われているという。

ここに、脳内に溜まった老廃物や毒素を脳の外へと排出する作業も加わっているようなのである。

このようなことを一つずつ確認してみると、睡眠は休息タイムだと言っているけれど、本当に休んでいるのは私たちだけで、体は休む間もなくフル稼働していることになり、体様様ということだ。

体側からすれば、あれやこれやと好き勝手なことをして邪魔してくる私たちが、大人しく寝ていてさえくれれば、メンテナンス作業も非常に捗るのだから、

「1時間でも早く寝てくれ、お願いだからもう寝てくれ」そう思っていたりするのかもしれない。

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私たちの脳内で、どのようなことが起きているのかというと、

私たちが起きている時の脳内は、パンッと張った数種類の細胞で埋め尽くされた、満員電車のような状態なのだそう。

これは、細胞と細胞の隙間にできた老廃物や毒素が、満員電車の中で身動きが取れなくなっているような状態で、脳の外に出ることができないという。

しかし、私たちの脳内の細胞の中には、私たちが眠っている時間帯だけ、ぎゅーっと縮む特徴を持った細胞があるそうで、

脳は、この細胞が縮んだときに出来た僅かな隙間を使って老廃物や毒素を脳の外へ出し、

更にそれが体内の機能を使って適切に処理されるシステムを持っているというのだ。

だから、私たちが睡眠時間を大切にすれば、脳内に溜まった老廃物や毒素は、日々しっかりと脳の外へ出されるため、

脳内を老廃物や毒素といった脳にとって不要なものに荒らされずに済むということなのだそう。

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必要な睡眠時間には個人差がありますし、ライフスタイルや今置かれている環境によっては、思うように睡眠を取ることができないこともあります。

無理が必要な場面もありますものね。

だけれども、私たちの脳や体が、私たちの知らない所でこうして働いてくれているおかげで、

日々動くことができていることも確かなことだと思うのです。

だから、始めから眠る時間が無いと諦めることはやめて、眠ることができるときにはしっかりと眠る。

例え、それが10分ほどのお昼寝や仮眠であったとしても、塵も積もれば何とやらです。

そう意識して過ごすだけでも、随分と体側は助かるのではないかと思うのです。

「体と私は持ちつ持たれつ」

自分のことは自分が一番よく分かっているなどと言わずに、体のことも大切にしてあげてくださいませ。

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クロッカスとサフランは、実はお仲間。

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少しずつ暖かくなっていることもあり、その日は少しだけ遠回りをして帰ることにした。

自宅近くの道でありながら普段使うことがない道には、小さくて新しい発見がある。

先日は、お店の中が一切見えない会員制のお好み焼き屋を見つけた。

コンクリートに覆われたそのお店は、どこが入り口なのか、どのようにして店内に入るのか、更に会員になるにはどうしたら良いのか、

そもそもお客を選ぶことができるほどに美味しいものを提供してくれるお店なのだろうか……などと思ってしまうようなミステリアスさをまとっていた。

更に私は、そのお店の店主には失礼なのだけれど、このお好み焼き屋は、宮沢賢治の『注文の多い料理店』のようなお店なのではないだろうかと、勝手に想像を膨らませニヤついてしまった。

何でもない小路には空想の種だって落ちているから侮れない。

イヤホンから聴こえてくる音楽を2曲ほどスキップさせ、お気に入りのメロディーと共に歩いていると、

等間隔に植えられている街路樹と街路樹の間に置かれているプランターに咲く白い花が目に入った。

名を知らぬそれを眺めながら歩いていると、プランターに刺さっていたプレートに「クロッカス」と記されていることに気が付いた。

私の中でクロッカスと言えば、紫色だというイメージが強かったからなのか、同じ姿形をしているのにも関わらず、色が違うだけでクロッカスだと認識できなかったようだ。

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それから数日ほど経った頃、何となくクロッカスの色が気になり調べてみたところ、

クロッカスは花の色(品種)によって開花時期が異なるそうで、見頃だと言われている2月から4月の開花時期の中で、黄色から白、白から紫色へとバトンを渡すようにして咲くことが分かった。

私が目にしたものは、黄色からバトンを受け取った白いクロッカスだったということになる。

そう言えば、クロッカスは別名ハルサフランと呼ばれることがある。

これは、パエリアやカレーでお馴染みの、黄色いサフランライスを作るための香辛料として使用されている食用サフランとクロッカスが、同じ種であることが理由だ。

クロッカスとサフランの花を見比べてみると、クロッカスは春に咲くけれど、サフランは秋に咲き、

クロッカスは白、黄、紫とカラーバリエーションが豊かだけれど、サフランは紫一色という違いがる。

そして、一番のポイントは花の中央にある雌蕊(めしべ)だ。

クロッカスの雌蕊(めしべ)は黄色なのだけれど、サフランの雌蕊(めしべ)は赤くて細長く、これが香辛料や生薬として使用されているサフランである。

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念のために付け加えておくと、春に咲くクロッカスは完全に鑑賞用で秋に咲くサフランは食用なので、間違ってもこの時季に目にするクロッカスの雌蕊(めしべ)は口にしてはいけない。

今回、サフランの花が紫一色だということを知った私は、ふと思った。

私がこれまでクロッカスだと思って見てきたものは、サフランだったのではないだろうか、と。

白や紫のクロッカス(ハルサフラン)を目にする機会や、黄色いサフランライスを味わう機会がありましたら、

「クロッカスとサフランは、実はお仲間」、そのようなことをチラリと思い出していただけましたら幸いです。

そして、暮らしの中に小さな春を見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか。

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公園縦断とカラフルトング。

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暖かい日差しと少し冷たい風の塩梅が絶妙で過ごしやすいと感じたその日。

私は、大きな公園内を縦断して目的地へ向かうことにした。

自然に触れる機会が少ない生活を送っていると時折、無性に自然を欲することがあり、体は本当に正直だと思う。

公園内の縦断はショートカットも兼ねているけれど、公園内の木々や季節の花を視界の端で捉えながら向かう時間もいいものである。

公園内ポツリポツリと設置してあるあずまやには、高校生たちが座っていた。

ノートを広げているグループ、スマートフォンを触りながらお喋りをしているグループ、とても楽しそうに笑い声をあげているグループと、あずまやごとに異なる雰囲気を発している様が微笑ましかった。

その後、空席のあずまやの前を通り公園の出口付近にさしかかった頃だ。

スナック菓子をお箸やトングで食べながらスマートフォンを触っているグループを目にした。

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彼らの器用な手捌きをチラ見しながら、少し前に目にした記事にあった、若者たちのスナック菓子離れの原因を思い出した。

挙げられていいた原因はひとつではなかったものの、一番の原因はスナック菓子を食べるときに手が汚れてしまい、スマートフォンの画面を汚してしまうというものだった。

時折話題に取り挙げられている、スナック菓子は直接手で食べる派か、お箸で食べる派かという二者択一の話題があるけれど、

スナック菓子の売れ行きを左右したり、二者択一が生まれるくらいスマートフォンは常に携帯されているもののひとつということなのだろうと思う。

私はスナック菓子をあまり食べないため、指先の汚れを気にする機会そのものが少ないため、

お箸やスナック菓子専用のトングを準備するということはないけれど、その代わりにウェットティッシュを準備しているように思う。

ただ、学生の頃は指先の汚れが気になり、お箸で食べるということも時々していた。

しかし、今と異なるのは、その行為を当時の友人たちにカミングアウトした際、「変だ」「手を洗えば済むじゃないか」と言われ、少しばかり肩身の狭い思いをしたことを薄っすらと思い出した。

今であれば、直接手で食べる派もお箸や専用トングを使う派も、それなりに市民権を得ているのだけれど。

一般的な感覚というものは、こうしていとも簡単に変化するのである。

それにしても、各々がきれいな色をしたトングを持っていたけれど、あれはマイトングだったのだろうか。

公園を出た私は、早速スナック菓子専用トングを検索した。

そして、使う予定もないというのにどのトングを選ぼうかと、トングのカラフルさに心弾んだのである。

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目から入る紫外線による日焼けの仕組みを知ってみませんか。

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「類は友を呼ぶ」ということわざがありますが、人に限らず、どのようなモノゴトにも通じることわざだと感じることがあります。

私の場合、似たような話題に度々触れたり携わったりしておりますと、不思議とそのジャンルやカテゴリーの話題を見聞きする機会が増える傾向にあります。

偶然だと片付けることもできることではあるのですが、ワタクシ、人様に迷惑をかけない範疇のことであるならば、楽し気な事象には喜んで乗ってみることにしております。

お喋りが過ぎてしまわぬうちに、本題へと舵を切ることにして。

ここ最近は、季節の変わり目ということもあり、紫外線対策の話題に触れておりましたが、

先日、「目から入る紫外線による日焼け」の話題に触れる機会がありましたので、今回は「目から日焼け」をお話コードにしたいと思います。

ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていって下さいませ。

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ここ数年、様々な媒体で話題にされるようになった、目から入る紫外線による日焼け。

確か、こちらでも少しだけ触れたことがあるように思いますが、

目の紫外線対策を行っている方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。

お顔やボディー、髪の毛の紫外線ケアを行っている方は多いかと思うのですが、目のケアとなると手付かずという方の方が多いのではないかと。

まずは、目が紫外線を浴びるとどのようなことが起きるのか、簡単に確認してみましょうか。

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私たちの目は、様々な情報を一瞬にしてキャッチし、その情報を脳に報告しています。

そして脳は、目からの報告をもとに、様々な指示を体に出しています。

目が強い紫外線を浴びていることを脳に報告すると、

私たちの脳は、体の皮膚や細胞を紫外線ダメージから守るためにメラニン色素を出すように指示します。

目が紫外線を浴び続けますと脳への報告も続き、脳から体への指示も続くことから、体内に必要以上のメラニン色素が作り続けられるという状況が生まれます。

この必要以上に作られてしまったメラニン色素が、今度はシミやそばかすの原因となってしまうことがあるのだそう。

お顔や腕などが直接焼けるのとは少し異なる仕組みですが、

「目から入る紫外線による日焼け」は、この、目と脳のシステムによるもののようです。

ですから、日焼け止めを塗っているにも関わらず、シミやそばかすなどの肌ダメージが止まらないと感じている方は、

目から入る紫外線によって、この仕組みが発動しているのかもしれません。

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そしてもうひとつ。

中には、少しくらいのシミやそばかす、肌ダメージは気にしないという、大らかな方もいらっしゃるかと。

もちろん、適度な日光浴は体にとっても必要ですのでダメということは無いのですが、

目は、臓器のように体内にしまいこまれているのとは異なり、直接外からのダメージを受け続けている場所でもあります。

目のレンズと呼ばれている水晶体は角膜により保護されてはいるものの、それでも紫外線のダメージはゼロではないのだそう。

水晶体は窓ガラスと一緒で自己治癒力のようなものはなく、年齢や受けたダメージによって日々少しずつ劣化していくものなので、

目を健やかに保ち続けたいのであれば、目を紫外線から守ることも必要だといいます。

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では、どうすればよいのか。

方法としては紫外線をカットできるサングラスや日傘が手っ取り早いかと思うのですが、サングラスや日傘は苦手という方もいらっしゃるかと。

私はこの口なので、サングラスや日傘は使っていないのですが、その代わりにUVケアと目のケアを兼ねた目薬を使うようにしています。

使っているとは言うものの、毎日点さなくてはと思うと何だか窮屈にも感じられますので、

長時間の外出時や1日中屋外で過ごす日、日差しが強い夏など必要だと感じるときに点すというスタンスです。

目薬はどれも一緒だと思われている方は、次に目薬を購入する際には陳列棚を見渡してみてはいかがでしょう。

UVの文字が印字してある目薬があることに気が付かれるのではないかと。

年々、種類も増えておりますので、ご自分が求める目薬の効果にUV機能をプラスさせるような選び方もできます。

お肌のコンディションを守りながら、目そのものを守ることにも繋がりますので、

「目から入る紫外線による日焼け」の話題を頭の片隅で覚えておいていただいて、

ご自分にとって必要なタイミングや無理がない方法を検討する際のヒントにしていただければ幸いです。

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衣類用漂白剤でキッチン掃除。 

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ストック用にと注文していた衣類用のワイドハイターが届いた。

様々なものを試してはみるのだけれど、長い間、常備し続ける商品はそう多くはない。

どうしてもこれを使いたいと思えるものに出会ったとしても、流通面において手軽に購入することができないこともあるし、

いつの間にか商品が廃盤してしまったり、会社そのものが無くなり購入できなくなるというケースも割と良くあることである。

そのようなことが度重なると、時代を経る中でリニューアルを繰り返しながら使われ続けているものを今一度、見直してみようという気持ちになったりもするのだから不思議である。

時折、魅力的なパッケージデザインの外国製品に心を奪われることもあるのだけれど、

私の場合は、外国製品を知れば知るほどに、メイドインジャパンの底力を再確認する機会となっているように思う。

更にズボラが高じてと言うべきか、1つのアイテムで幅広い用途に使うことができるものはどれだろうかと、本題から少し逸れた視点による追及が始まることも少なくない。

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いつもならばここで、食器洗い専用洗剤を登場させてしまうところなのですが、今回は衣類用のワイドハイターを登場させたいと思っております。

こちらも、幾度か触れている漂白剤なのですが、知れば知るほど、使うことができる範囲が広いことに気付かされている一品です。

ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていってくださいませ。

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ハイターには用途別に様々な種類があります。

原液タイプのキッチンハイターや、濃度が薄められている泡タイプ、髪の毛まで溶かすことができるようなジェルタイプのもの、衣類用も粉末と液体の両タイプがあります。

私が欠かさないようにしているのは衣類用の粉末、液体の両タイプです。

衣類用しか使わないという訳ではないのですが、色柄ものに使用でき、汚れのみに反応する衣類用は、作業時に液体が飛んでしまっても周辺にあるものの色が抜け落ちる心配がないため、

キッチンや洗面、浴室、トイレなどに置いている布製品に対しての安心感が高いと感じています。

同じ衣類用であるにも関わらず、液体と粉末の両タイプを常備しているのは、

液体は粉末と比べると洗浄力が若干劣るけれど、水に溶けやすかったり、直接汚れに垂らすことができたり、粉末洗剤と混ぜて使用することができるなど、扱いやすいことが理由です。

粉末は、ひと手間必要になることもあるのですが、一度ですっきりきれいに仕上げられるので頼りにしています。

それならば、原液タイプのキッチンハイターを用途に合わせて濃度を変えて使えばいいのでは?と思われた方もいらっしゃるかと思うのですが、

私の場合は、それぞれの濃度を把握する手間は省きたいですし、多少濃度を間違えても物を傷めてしまうようなことが起きないよう、

できるだけ簡単で安全に使うことができることを第一に考えると衣類用に落ち着いてしまいます。

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ここからは、ワイドハイター(粉末)の衣類以外の用途の一部を。

消臭、除菌効果のほかに、がんこな皮脂汚れに効果を発揮する成分で作られているため、キッチンや浴槽の油汚れに使用することができます。

※キッチンや浴槽の素材によっては使用できないものもありますので、ボトルに記載してある「使えるもの・使えないもの」のチェックは必要です。

キッチンの油汚れと言えば、五徳や魚焼きグリルなどですが、

これらはバケツの中にポリ袋をセットして60度から70度くらいのお湯を注ぎ、ワイドハイター(粉末)を200〜300gほど溶かしたところに入れて3~4時間置いておきます。

後はスポンジで軽く擦りながら洗い流します。

私は汚れ具合に応じて、食器洗い専用洗剤や重曹をプラスして洗浄力を上げたりもします。

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他には排水溝のお手入れとして、

排水口をしっかりと濡らしワイドハイター(粉末)をキャップ1杯弱ほどかけ、粉末に少量のお水を含ませ、2時間もしくはひと晩放置し、水を流します。

油汚れやカビなどの汚れが付着していれば、放置している間に浮きあがっているので水で簡単に剥がれ落ちます。

汚れがひどくない場合も、除菌と消臭を行いながら、目立たないけれど薄っすらと排水溝を覆っている汚れが剥がれます。

これは、汚れを浮かせることに長けているので、洗面所の排水溝、浴室内の排水溝、洗濯槽の洗浄にも応用できます。

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他にも、自宅内の様々な場所のお掃除や緊急時に活躍してくれる漂白剤のひとつなのですが、そちらはまた別の機会にでも。

スペシャルなお掃除用に専用洗剤を準備するのも良いのですが、

普段使いしているものを使うことができれば、ちょっとした煩わしさから解放されるように思うのですが、いかがでしょうか。

これは、私の個人的な視点なので、既にご自分のスタイルが出来上がっている方は、愛用洗剤を切らしてしまっているときの対処や何かしらのヒントにしていただき、

まだ自分のスタイルを模索中だという方は、自分スタイル見つけるまでのヒントにしていただけましたら幸いです。

【注意】いつもお伝えさせていただいておりますが念のため記載しておきます。衣類専用のワイドハイターの粉末タイプは酸素系・弱アルカリ性のものですので、中性洗剤などと混ぜても、うっかり混ざってしまっても問題ありません。ガスは発生するのですが、これは酸素です。

注意したいのは、漂白剤と呼ばれるものにも種類があるという点。混ぜたら危険と記されている塩素系のものは他のものと混ざると有毒ガスを発生させますので扱いや換気にご注意を。

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あなたは梅タイプ?柿タイプ?

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昔ながらの塩分が効いている梅干しも美味しいけれど、我が家の冷蔵庫内に鎮座するのは、専らはちみつ漬けの梅干しだ。

塩分を控えたいという理由と、酸味と塩気だけではなく適度な甘味も捨てがたい、という私の我がままを叶えてくれる梅干しがそれである。

その日は、梅肉とワサビを使った中華風のペーストをこしらえるため、冷蔵庫の中から梅干しを入れている、中が透けて見えるガラスポットを取り出した。

もっと雅な容器に入れると風情があってよいのだろうけれど、和洋折衷もこれはこれで乙なものである。

はちみつ漬けの梅干しから放たれる甘酸っぱい香りと、ふっくらと仕上がっている様に誘われて、一粒口の中に放り込んだ。

甘酸っぱい香りに油断してしまったけれど、やはり梅干しは梅干しである。

昔ながらのそれほどではないけれど、酸っぱさは健在で、思わずぎゅーっと目を瞑った。

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そうそう、梅の酸味と言えば「梅根性(うめこんじょう)」という言葉がある。

梅は、どんなに手を加えて調理しても、その酸味が完全に消えることはない。

この様子から、なかなか自分を変えることをせず頑固な性格を「梅根性(うめこんじょう)」と言う。

これを良い意味で使う場合は、諦めずに頑張り続けることができる頑張り屋な性格を指す。

頑固タイプが居れば柔軟なタイプもいるわけなのだけれど、頑固タイプの「梅根性(うめこんじょう)」に対して柔軟なタイプのことは「柿根性(かきこんじょう)」と言う。

ここで言うところの「柿」は渋柿のことで、渋柿は焼けばすぐに渋みが取れ、干せば少々時間はかかるものの、それでも甘い柿に変わることから、

一見、頑固者に見えても融通がきき柔軟性がある性格を「柿根性(かきこんじょう)」と言う。

これを少し悪い意味で使うと諦めが早いだとか、粘り強さが足りないといった意味で使われることもある。

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どちらの性格、性質も一長一短なので、良いか悪いかという話ではないのだけれど、時々目にすると、なかなか上手い例えだと感じる言葉である。

そして、小説などの中で使われていた際には、どちらの意味で使われているのか立ち止まって覗いてみるのも、作者の意図や感性に触れることができ、面白い。

そのようなことを思い出しながら、まな板の上で果肉を刻んだ。

梅干しや梅の花に触れる機会がありましたら、ちらりと思い出していただけましたら幸いです。

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