幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

海の中がプラスティックに占領される!?

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外国で暮らす友人から、「我が家で使っている歯ブラシ」というタイトルのもと、竹製の歯ブラシ画像が送られてきた。

歯ブラシの柄の部分は、アイスクリームを買ったときに付いてくることがある、

木製の平べったいスプーンのような板であり、

その薄い板の先に、申し訳ないといった程度のブラシが植え付けてある、とてもシンプルな作りのものだった。

これで、歯の隅々まで磨けるのか尋ねてみると、十分磨くことができると即答された。

最近日本でも、プラスティック製品を使用することへの見直しが取り上げられる機会も増えつつあるけれど、

海外ではいち早く使い捨てのプラスティック製品、例えばレジ袋や、オフィスなどで多用されているコーヒーや紅茶のカップ、

食品パッケージやストロー、その他の消耗品が国の法律のもと規制され始めたり、企業が自主的に見直しを始めているという。

 

理由は環境保全対策の一環だ。

例えば、私たちが毎日使っている歯ブラシ。

私も含めて、きっと、プラスティック製のものを使われている方が多いかと思うのだけれども、

1年間で廃棄される歯ブラシの量は、世界で20億本近くもあると言われている。

そして、この廃棄された使用済みの歯ブラシはゴミ処理されて埋め立てられている。

しかし、埋め立てられたら終わりというわけではない。

このままでは、30年後の海の中は、魚などの海洋生物たちの数よりもプラスティックゴミの方が多くなるという予測が出ており、

1本のプラスティック製の歯ブラシが、完全に土に還るまでに要する時間は、1000年以上だとも。

このような現状を知った人々の意識が少しずつ変わり始め、

海外では、使い終われば土に還る竹製の歯ブラシを選ぶ方が増えていると言うのだ。

ただ、竹製の歯ブラシはプラスティックの歯ブラシと比べると少々割高になってしまうこともあり、

環境に負担を掛けずに済むけれど、コスト面での問題が残っているため、

環境保全と人々の暮らしを圧迫しないような解決先の模索は、今後も続いていきそうだ。

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日本の飲食店等でもストローを止めたり、紙製のものに変える等の取り組みが始まっているけれど、

友人とこのことについて話すことで、毎日当たり前のように使用している歯ブラシも、

環境をそれ程までに脅かしているのだという認識が、私の中には無かったことに気付かされた。

だからと言って、「それでは明日から私も竹製の歯ブラシを」というフットワークの軽さは今のところ持ち合わせてはいないのだけれども、

知ってしまったからには、少しずつではあるけれど、

まずは、手にするものがプラスティックである必要があるのか、否か、

購入時には、もう少し深く考えられる癖を付けられればと思った。

歯磨きをしながら海の中がプラスティックで占領された光景を想像し、「心躍らない……。」そう思ったある日の夜。

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ピンポンマムを秋の節句のお供にいかがでしょうか。 

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今年もまた重陽の節句(菊の節句)が近づいてきた。

私は、五節句の中で重陽(ちょうよう)の節句が一番好きだ。

分かり易い楽しさや派手さ、可愛らしさのようなものは無いのだけれど、

大人ならではの楽しみを好きにチョイスし、自分のペースで楽しむことができる点が気に入っている。

私は今年も、可愛らしいピンポンマムとススキ、菊花酒を準備し、

あとは、重陽の節句に因んだお料理やデザート、菊湯の中から、無理のない範囲内で楽しむことができればと思っている。

準備万端にしなくてはと意気込みすぎてしまうと、楽しむ余裕がなくなってしまうため、

楽しみたいと感じるものを、楽しむことができる分だけと決めている。

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菊は、仏花のイメージを持たれることが多いけれど、

丸いフォルムをしたピンポンマム(ポンポン菊とも)は、小さな花びらが、花の付け根までぎゅっと集まって咲く、

ポットマムと呼ばれる菊が改良された、オランダ生まれの可愛らしい菊だ。

そのカラーバリエーションは非常に豊富で、単色タイプだけでなくグラデーションタイプなどもあり、

選ぶ色や合わせる花、和風や洋風といったアレンジメントテイストによって、

印象をシックにもキュートにも変化させることができ、幅広いアレンジメントを楽しむことができる。

最近では、ピンポンマムの知名度や人気が年々アップしているせいか、

お月見が近づくと、フラワーショップでは、わりと直ぐに売り切れてしまう花でもあるのだ。

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ピンポンマムは、ただ人気があるだけでなく、

ブライダルシーンや出産祝い、結婚記念日やプロポーズといった人生の節目に用いられることが多い。

その理由は、ピンポンマムが持つ花言葉が、「高貴」、「真実」、「私を信じて」、「清らかな愛」、「君を愛す」など、

ロマンティックで、人の心に真直ぐ響くものばかりだからではないだろうかと思う。

 

アレンジメントや花束に加えるのは、もちろん素敵なのですが、

ピンポンマムは、一輪でも十分に存在感があります。

茎の長さは、長いままでも短くしても可愛い上、花持ちも良いので、

今年の重陽の節句やお月見のお供に、コロンと丸いピンポンマムなどいかがでしょうか。

※重陽の節句(菊の節句)やご節句にご興味ありましたら、下記の過去記事からどうぞ。

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ファーアイテムのお手入れ方法をのぞいてみませんか。(後編) 

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その日は、どうしてもプロの腕に頼らなくてはいけない衣類を手に、クリーニング店へと向かった。

季節の変わり目だからだろう。

夏物のお手入れをお願いしに来た人や、これから活躍する秋冬物のお手入れの人で店内は混んでいた。

それならばと、一度店を出て、駅ビル内を散策してから戻ると、先ほどの混雑はウソのように解消されており、店内の気温は心なしか涼しくなったように感じられた。

顔馴染みの店員に衣類を手渡し、カウンターの奥へと目を向けると、先ほどの混雑が目に見えるかのように、

たくさんの衣類が依頼人ごとに分けられたまま積んであった。

今年の冬は、ファーを使うくらいに寒くなるのだろうかと思いながら、

積んであるお洋服の所々にあるファーアイテムを眺めていると、

店員が今日はファーのお手入れの依頼が多くてと笑った。

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手軽に秋冬感を出すことができるファーは、様々なアイテムに使われている。

しかも、最近は、リアルファーとフェイクファーの見分けが難しいくらい、

リアルファーに近い見た目と手触りを兼ね備えたフェイクファーが増えている。

環境保護であったり、動物愛護といった点から見ても、ますますフェイクファーの完成度は高まっていくように思う。

とは言え、現段階でのフェイクファーは、経年劣化が早いところがウィークポイントという印象がある。

自宅でのお手入れができないものも多いため、シーズンを終えたら、そのまま保管している方が多く、

シーズン終了時にはキレイだと思っていたファーも、季節がめぐり、再度手に取ってみると想像以上に劣化しており、古くさい印象を受けることも多いという。

そして、その印象を何とかしたいと思われた方が、シーズン直前にクリーニング店へ持ち込まれるケースが多いというのだ。

リアルファーやフェイクファーの基本となるお手入れ方法は、過去にお話させていただいたため、

こちらでは割愛し、(※ファーやハラコの詳しいお手入れに関しては、下記の過去記事からどうぞ。)今回は、クリーニング店の方との雑談の中で飛び出した、

劣化によって質感や手触りが変わり、ボサッとしてしまったフェイクファーを蘇らせるケアのお話を簡単にと思っております。

ご興味ありましたら、ちらりと覘いていってくださいませ。

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用意するのは、シリコン成分が含まれている寝癖スプレーと、100円ショップなどにある犬用ブラシのみ。

コンディションが悪くなっているファーに寝癖スプレーを直接かけて馴染ませたあと、

丁寧にブラッシングし、寝ぐせスプレーが完全に乾ききるのを待つだけだと言います。

時々、このようなお洗濯方法を見聞きしたことはありませんか。

ウール素材のお洗濯に使用する柔軟剤の代替品として、

ヘアトリートメントを薄めたものをお洗濯の仕上げに使うことで、毛玉が出来にくくなるというお手入れ方法です。

寝癖スプレーを使ったフェイクファーのお手入れは、この応用編のようなものかと思います。

ファーの線維が劣化して絡まり合うことで毛玉や毛束ができ、ツヤが消え、ボサッとした印象になる状態を、

髪の毛のキューティクルが剥がれている状態に見立て、

寝ぐせスプレーでファー繊維をコーティングして、手触りを整え、ファーの線維同士が絡まらないようにするという仕組みです。

 

ただ、クリーニング店の方のお話によると、ファー素材によって効果に差が出たり、

素材によっては寝癖スプレーとの相性が悪いということも稀にあるため、

まずは、処分しても後悔しないファーアイテムで試してみるとよいのではないだろうか、という話だった。

ワタクシ、この手の実験は試さずにはいられないため、

自宅に戻るとフェイクファーが付いているアイテムをいくつか実験用に準備しました。

結論から言うと、割と良い確率でファーに手触りの滑らかさと、ツヤが復活します。

ただ、使用する寝ぐせスプレーに香料が混ざっているものだと、

人によってはアイテム着用時、使用時に、香り酔いしてしまいそうですので、無香料を使用する方が無難かと思います。

また、お肌が弱い方の場合、顔周りのファーに寝ぐせスプレーを使用する際には、

そのスプレーの成分がお肌に触れても大丈夫かどうか、念の為、気を付けておく必要があるかとも。

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この方法は、ファーだけでなくフリースやファータイプのラグなどにも使えますが、

寝癖スプレーを使わずとも、着用後に軽くブラッシングするだけで、ファーの風合いは思うよりも長く保つことができますので、

今年の秋冬は、普段からブラッシングケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

それでも、お手持ちのファーアイテムが、何とかしたいほどの状態に変化してしまったときには、

過去記事でお話させていただいたフェイクファーのアイテムのケアや、

今回の寝癖スプレー&ブラシケア、などを使い分けながら

お気に入りアイテムを楽しんでくださいませ。

何かしらの暮らしのヒントにしていただけましたら幸いです。

のんびり、少しずつ、気持ちも秋支度をしてまいりましょ。

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アンニュイの紙一重。

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雑誌を捲っているとアンニュイという言葉が目に留まった。

いつからだろう、フランス語であるアンニュイという言葉が巷に溢れ始めたのは。

日本では、けだるそうな様子や物憂い雰囲気を醸し出しているような時に使われており、

人を魅了する、独特な雰囲気やミステリアスさというニュアンスを含んでいることが多い。

そこにはネガティブなイメージはなく、

むしろ、ちょっとおしゃれな雰囲気をまとった言葉として定着しているのではないだろうか、と思う。

かく言う私も、フランス人の知り合いができるまでは、そのような言葉として扱っていた。

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もう随分と昔の話になってしまうのだけれども、その日もプライベートタイムにフランス語講師に会っていた。

彼女に言われて毎日書いていたフランス語による数行日記を広げ、お茶を飲みつつ会話をしていたのだと思う。

文章だけでは間が持たないかもしれないと思っていた当時の私は、

ある時から、1週間のうちの数日は、文章と一緒に雑誌の切り抜きなどをノートに貼り付けるようになっていた。

素敵な秋の装いのモデルの画を貼り付け、日本のファッション誌にありがちな、

「アンニュイな雰囲気が素敵な1枚」といったコメントを書き添えたように記憶している。

会話に困らないようにと仕込んだ、切り抜きとコメントだったけれど、

彼女は、「アンニュイ?」と2、3回復唱し、「素敵な写真だと思うけれど……」と言いながら、きゅーっと眉間にシワを寄せた。

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フランスでは、日本人がメインに使うアンニュイの意味は、ほとんど通じないのだ。

日本の辞書に記されているアンニュイの意味には「退屈」「倦怠」というものがあるけれど、

フランスでは、この「退屈」や「倦怠」、「面倒」や「不安」といった、

どちらかと言えば、ネガティブなニュアンスを含んだ言葉として使われている。

だから、私のような使い方や、日本で目にするアンニュイの使い方に違和感を覚える人は多く、

人に対して使う際には注意が必要だと指摘されたのだ。

しかし、日本人が美的なものを表現する際に、アンニュイという言葉を使うようになった理由もあった。

19世紀末に、この、退屈や倦怠、面倒や不安などの中にある美しさを追求するデカダンス文学というものがヨーロッパ中に広がった。

これは、健康的な美しさや魅力とは異なる、ミステリアスな魅力である。

デカダンス文学は、次第に世界中に広がり、日本の作家たちの中にもこの影響を受けた人たちがいる。

そのような文章や表現に触れた日本人は、

人を魅了する、独特な雰囲気やミステリアスさなどのニュアンスを含ませた意味合いをメインに、受け継いでいるようなのである。

当時の私には、このような知識を持ち合わせていなかったものだから、

間違った使い方をしていたのだと思い、以後しばらくは、アンニュイという言葉に慎重になっていたように思う。

しかし今は、本来の意味や使い方を知り、

日本人が使うアンニュイという言葉の使い方は、正しいわけではないけれど、

あながち間違いだとも言えないと思いつつ、使い手がどちらの意味で使っているのか見定めることにしている。

アンニュイという言葉に触れる機会がありましたら、

本来の意味も一緒に思い出してみてはいかがでしょうか。

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初秋を告げるコットンの花。

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少し涼しくなってきたこともあり、久しぶりに花屋に足を踏み入れた。

店内を見回っていると、お店の奥に大量のコットンが、ステンレス製のガーデニングバケツに生けてあった。

バケツには売約済の札が貼られていたのだけれど、

弾けた実から飛び出した、ふわふわのコットンにつられ、こっそりと指先でそれに触れた。

生コットン、という言葉が正しいのか分からないけれど、

出来立てふわっふわの生コットンが持つ癒し力に、ノックアウトされた気がした。

私たちの生活に欠かせない素材であるにも関わらず、

どのような花が咲くのか、どのようにして綿糸ができるのか知らないと人は意外と多い。

私も花や木に触れる機会が無かったら、知らぬままだったに違いない。

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コットン(綿、綿花と呼ぶことも)は、ハイビスカスと同じアオイ科の植物で、

8月下旬から9月にかけて、淡い黄色をした柔らかい印象の花を咲かせる。

この花びらはハイビスカスの花びらにも似ているのだけれど、

異なっているのは、渦を巻くような状態で花びらを開くところだ。

とてもきれいな花なのだけれど、コットンの花は1日もたない花で、夕方にはすぐに萎んでしまうため、私は実物をまだ一度も目にしたことがない。

聞くところによれば、萎む直前の僅かな時間だけ、花びらを淡い桃色に染めるという。

それはまるで、初秋の訪れを、そっと伝えてくれているようでもある。

コットンは、素敵な花が萎み散った後には、ぷっくりとした果実を実らせる。

そして最後は、この実がポップコーンのように弾け、中から出来立てふわっふわの生コットンが現れるのだ。

人の手が加えられる前にコットンとして出来上がっていることを思うと、魔法のようだといつも思う。

この、実が弾けて現れたコットンのことをコットンボールと言い、

この状態のまま鑑賞用として楽しんだり、

手を加えてドライフラワーにしたものが、秋から冬辺りになると花材として出回り、

クリスマスリースや秋冬の装飾として利用されている。

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コットンは、古に日本に漂流したインド人が持っていたコットンの種が始まりなのだそう。

コットンが伝わり、栽培が安定するまでの日本人と言えば、

貴族たちは絹、庶民は麻の着物を着ていたのだけれど、

江戸時代辺りからは、コットン、綿の着物が主流となったという。

私は肌が弱いため、コットンの優しい肌触りに助けられることも多いため、

密かに、種を持っていてくれたインド人と、当時栽培することに成功した先人に感謝していたりする。

コットン(綿、綿花とも)は、初秋の訪れを告げる花でございます。

身近な素材でもありますので、

この機会にコットンのことを知識ボックスの片隅に忍ばせていただけましたら幸いです。

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自分本来のしっとりつるつる肌で迎える秋。|肘&膝の黒ずみ・ごわつきケア編

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そろそろ夏の疲れやダメージが顔をのぞかせる頃ですが、

今回は、先日ワタクシの周りでも話題に上がった、肘と膝の黒ずみケアのお話を、と思っております。

露出も抑えられてくる時期だから、少しくらい放置しておいても……と思いがちですが、

ダメージを放置しまま乾燥する季節に入ってしまいますと、

コンディションを整えるまでに要する時間も、通常以上必要になってまいります。

このタイミングで夏のダメージを労わって、秋冬のお手入れをラクにしませんか。

「よし!その話に乗った!!」

そう思われたレディの皆様、少しだけ柊希にお付き合い下さいませ。

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肘や膝の黒ずみや乾燥、皮膚の硬化を気にされている方が意外と多いものです。

毎日お風呂でキレイにしているにも関わらず黒ずんでしまうなんて、なんて理不尽なのだろう。

ワタクシ、そのように思っております。

しかも、肌の弱い方は特に黒ずみが出やすいのではないかと思います。

この黒ずみの原因は、お洋服や持ち物が肌に触れることで起こる摩擦や、

生活の中で行っている脚を組んだり、肘を突いたり、何かにももたれかかったり、

肘や膝の曲げ伸ばしといった、避けられない習慣による摩擦です。

小さなお子さんがいらっしゃる方は、膝立ちでお子さんのお世話をする機会も多いので、

気が付いたら膝が黒ずんでいたという方も多いのではないでしょうか。

このような摩擦がお肌の刺激となってメラニンを分泌し、肌が黒ずんでしまうのです。

そして、厄介なのは黒ずむだけではなく皮膚が硬くなり、乾燥し、いつの間にか変な厚みがつき、

何から手をつければ良いのか分からなくなってしまうこと。

皮膚は皮膚で刺激から身を守ろうとして、摩擦による刺激を受ける部分の皮膚を硬く厚く変えていきます。

この仕組みを知ると、日常の動作を制限するよりも「ケアをする」と割り切った方は、

お肌の黒ずみに対するストレスを感じなくて済みます。

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ここにもうひとつ、お肌の仕組みをおさらいしておくと、

肘や膝、その他ボディの黒ずみが、元に戻るまでに要する時間は2週間から1か月と言われています。

これは、お肌が生まれ変わるサイクルですので目安にはなりますが、

新陳代謝や現状の個人差によって要する時間は異なりますので、

黒ずみケアは、シャンプーをしたり、歯を磨くのと同じように習慣にしてしまった方が、ラクかもしれません。

黒ずみの仕組みやお肌のことをおさらいできましたので、実際に行う黒ずみケアを確認します。

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【1】摩擦を与えないように、肘や膝は素手で優しく汚れを落とします。毎晩ボディタオルでゴシゴシ擦り洗いするのは、控えます。

【2】4、5日に1回ほど、スクラブで軽くマッサージをして古い角質を落とします。この時も、マッサージし過ぎないよう注意します。

使用するスクラブは、専用のスクラブソープなどを使っても良いのですが、

泡立てたボディソープに「お塩」をプラスして自家製ボディスクラブを作って良いですし、

お肌が弱い方や保湿効果も欲しいという方は、「お砂糖」を泡立てたボディソープにプラスしたスクラブを使っても良いかと思います。

他には、カレースプーン1杯ほどの重曹を、同量のお水で溶いたペースト状のスクラブでも角質を取り除くことができます。

自家製スクラブは、他にも過去にご紹介させていただいているのですが、

この辺りがお手軽ではないかと思います。

【3】お風呂から上がったら、普段、お顔に使っている化粧水や乳液、オイル、クリームなどを、お顔ついでに、肘や膝にも同じように塗って、しっかりと水分補給と保湿を行います。

【4】できれば、この後、ボディクリームやハンドクリームなどを欠かさず塗ることができれば、2週間ほどで、お肌に何かしらの良い兆しが見えてくるかと思います。

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秋が深まるにつれ乾燥しやすくなりますし、

肘や膝は、常にインナーやストッキング、タイツやお洋服で覆われるため、

黒ずみや乾燥、皮膚の硬化が進みやすい季節の到来でもあります。

まずは、夏の間、すっぴんで頑張ってくれた肘や膝をケアして

自分本来のしっとりつるつる肌で秋を迎えてみてはいかがでしょうか。

何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。

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柿の、黒い斑点からのメッセージ。

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普段は、使う機会がない道を使い駅へ向かっていると、青い実を付けた木が目に留まった。

青い実が柿の実だと気付き、その立派な木が、柿の木であることを知った。

秋が深まるにつれ、この柿の実もオレンジ色に色づいていくのだろう。

色づいたからと言って、その実に触れることも、実を口にすることもないのだけれど、熟れる日を楽しみに思いつつ、柿の木の前を通り過ぎた。

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柿と言えば、幸せのレシピ集の中では過去にレスキューフードとして登場していたかと思うのですが、

今回は、また少し異なる視点で秋の味覚をのぞいてみたいと思っております。

加工や保存の技術が発達していても、柿は、秋ならではの果実かと思います。

柿は近年、その栄養価の高さからヨーロッパでとても人気が出ているフルーツのひとつです。

スペイン語でも柿はKakiと呼ばれているのですが、その他多くの国でKakiという呼び方で通じるほどの知名度です。

アジア圏が原産である柿は、日本でも古くから親しまれており、

古文などにも登場するフルーツだからでしょうか、正式に認定されているわけではないものの、国の果実、国果と言われているのだとか。

そのような、フレッシュな状態でも干しても美味しい柿ですが、

時々、完全に熟れていなかった柿を口にし、渋いと感じた経験はないでしょうか。

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この渋みは抗酸化作用でお馴染みの、ポリフェノールの一種であるタンニンの仕業。

タンニンには水に溶ける性質で渋い味を感じさせるタンニンと、

水に溶けない性質で味がしないタンニンがあるのですが、

柿に含まれているタンニンは前者のタイプです。

このタンニンは、熟す過程で他の成分とくっついて、渋みが果肉に溶け出すことが止まり、

甘い柿になるという仕組みがあります。

柿を割ったときに、黒い斑点が確認できることがありますが、

あの黒い斑点が水に溶けないタンニンの姿で、熟して甘くなっている印でもあります。

しかし、柿を剥いたときに斑点が無く、渋さを感じることもあります。

私たちの体が錆びないように守ってくれる抗酸化作用ではあるとはいえ、あの渋みは取り除きたいもの。

そのようなときには、柿のへたに濃度35%以上のアルコールを塗り、

ジップロックやビニール袋などに入れて密封した状態で、1週間ほど様子をみますと、

柿が少しずつ熟れていき、

果肉に溶け出していたタンニンが、水に溶けないタンニンに変化し、甘い柿に仕上がります。

一般的には、1週間ほど密封しておくと良いと言われることが多いのですが、

柿の種類や収穫時期、保存環境の違いなのか、私の場合は2日ほどで熟れてしまうことが多いため、

アルコールを使った追い熟をお試しされる際には、

小まめに柿の様子を見ながら、切り上げ時を決めると良いかと思います。

柿を召し上がるときに黒い斑点を発見されましたら、

タンニンの渋みが消えた印、甘さの印であることを頭の片隅で思いだしつつ、秋の味覚をご堪能下さいませ。

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「生き様」の使い方を、この機会にセルフチェックしてみませんか。

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気を付けてはいるのだけれど、いたのだけれど、うっかり失敗してしまった。

というようなことが、人生には多々起こる。

いや、ここで「多々」と表現してしまうのは、私がそうだというだけであり、

某ドラマのヒロインのように、「私は、失敗はしない」と言い切ることができる人もいるし、

それほど失敗をしない人もいるのだけれど。

人生の歩き方も人の数だけ、である。

人生の歩き方と言えば、これを「生き様」と表現することがあり、

「師匠の生き様から学ばせていただく」といった風に使われることがあるけれど、

この言葉を、目上の方や上司や先輩、師、先人といった方のそれを表現する際に使うことは、失礼にあたるとされている。

今回のお話コードは「生き様」でございます。

お時間がありましたら、ちらりと覘いていってくださいませ。

 

生き様の「様」は、「さま」という発音が濁って「ざま」と発音されているけれど、

このような濁音は、響きがよろしくないとされ、ネガティブな意味を表すときに使われる傾向がある。

例として挙げられることが多いのは、「無様な格好」、「ざまあみろ」といった言葉だろうか。

この視点から「生き様」という言葉は本来、自分自身の人生を謙遜して言うときに使う言葉である。

そして、この「生き様」という言葉がネガティブな視点を含んでいるのは、

「死に様」という言葉の反対の意味を表す言葉として生まれたことも理由のひとつだ。

このような理由から、目上の方や上司や先輩、師、先人といった方々の人生を

「生き様」という言葉で表現してしまうと、無遠慮で厚かましく、大変失礼にあたるため、

使用するシチュエーションや相手、使い方を選ぶ言葉のひとつとされている。

そして、その替わりとして使われているのは、壮絶な人生、ドラマティックな人生、

紆余曲折あった人生、山あり谷ありの人生、波乱万丈の人生といった言葉たちだ。

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濁音に対する感じ方や言葉の響きそのものから感じることも、時代と共に変化しており、

生き様という言葉を、ネガティブなものとして扱わないことも増えてきているのだけれど、

揺らぎの真っ只中にいる言葉であることに変わりはありません。

「生き様」という言葉を使用する際には、

シチュエーションや使う相手をうっかり見誤らないよう、臨機応変に使い分けてくださいませ。

「生き様」の使いどころにご注意あれ、でございます。

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黒胡椒をピリッときかせた江戸料理。

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江戸で食べられていた料理や、武士が口にしていた料理が注目されることがある。

先人たちが口にはできなかったような美味しさを知っている現代人が、

どうしてそこまで当時の料理に魅了されるのか、ふと、その理由をのぞいてみたくなり、手当たり次第、関連書籍を読み漁った。

美味しそうだと感じたものもあれば、本当にこのようなものを食べていたのだろうかと驚くものもあったけれど、

現代のような栄養学が無い時代であったにも関わらず、

私たちの暮らしにも役立てられる知識を、先人たちは知ってか知らでか既に手にしており、

生死をかけた人生を送った武将たちが長寿だったことも興味深いと感じられた。

ひとつひとつのメニューから垣間見える、時代背景や人々の暮らし、彼らの波乱万丈な人生もまた、

現代人の心に、何かしらのスパイスを加えているのかもしれない。

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私たちの身近にあるスパイスと言えば、胡椒もそのひとつ。

胡椒は随分と古い時代に中国から日本に渡っており、江戸時代には調味料として以外にも、

お口の中をスッキリさせる、今で言うところのフリスクのようなものとしても使われていたという。

この、胡椒を使った「胡椒めし」、最近は、レシピ本やレシピサイトなどで目にする機会が多いのだけれど、江戸の町で流行ったと言われている一品である。

まだまだ日本で玄米が主食とされていた時代、江戸の人たちは玄米ではなく白米を食べるようになっていた。

今のように栄養が十分に行き届く食環境ではなかったため、

玄米から白米に変えたことで栄養のバランスが崩れ脚気患者が増えたりもしているのだけれど、

それでも、江戸の人たちは白米をより美味しく食べようとしていたことが分かる、色々なレシピが残されている。

胡椒めしは、温かい白米に、だし汁を注ぎ、粗く挽いた黒胡椒をふりかけた、お茶漬けのようなもの。

これを料理と呼んで良いものが躊躇われるくらい、とてもシンプルな一品だけれども、だしと黒胡椒の相性が抜群なのだ。

このだし汁を替えたり、だし汁の替わりに卵を落とし、黒胡椒でピリッと引き締めたりといったアレンジを加えたものを

飲んだ後の〆の一杯としてお店のメニューに取り入れているところもある。

現代人が味わえばシンプルさが身に染みる一品であり、決して派手な美味しさではないのだけれど、

“だし”の繊細な美味しさに敏感な日本人が、ピリッとスパイスで攻めたレシピだったからこそ、

江戸の町で流行ったレシピなのかもしれない。

当時と今とでは注目されるポイントは異なっているけれど、いつの時代も、美味しいものは美味しいということなのだろう。

雑炊やお茶漬け、卵かけごはんなどを召し上がる機会がありましたら、

黒胡椒をピリッときかせて江戸料理の「胡椒めし」、味わってみてはいかがでしょうか。

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お口の中の癖をセルフチェックしてみませんか。

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友人が突然、「普段、口の中で上の歯と下の歯、くっついてる?離れてる?」と尋ねてきた。

私の答えは、「くっつくこともあるけれど、くっついていないことの方が多い」であった。

友人は万年肩こりと万年頭痛持ちである。

そういう体質だと思うことにしており、半分は諦めているのだと笑っていたのだけれど、

このままではいけないと一念発起し、様々な解決策に乗り出していた。

それでも思うように改善しないため、健康診断時に医療従事者に相談してみたところ、

一度、歯科医院で相談してみてはどうかと言われたというのだ。

友人は歯列矯正を済ませており、とてもきれいな歯並びをしていた。

噛み合わせなどが合っていないと肩こりや頭痛を引き起こすと言われているけれど、その線はないような気がした。

しかし、友人の万年肩こりと万年頭痛の原因は「歯」「口の中の癖」だったというのだ。

 

今回は、そのようなお話を少し、と思っております。

肩こりや頭痛がいつものことになっている方、ご自分の、お口の中の癖についてご興味ある方は、

軽く口を閉じ、口の中の上と下の歯がくっついているか、離れているかを確認しつつ、お付き合い下さいませ。

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既にご確認済みかと思うのですが、口を閉じている時、私たちの上下の歯は、触れ合うことはありません。

触れるときというのは、お喋りをするときや食事中がほとんどで、時間にして、1日20分程度なのだそう。

24時間のうちの20分と聞くと、意外と少ないと感じる方が多いかと思うのですが、これが正常な状態とのこと。

しかし、私たちはパソコンやテレビ、スマートフォンをのぞいているとき、

仕事やスポーツ、お掃除といった何らかの作業をして目の前のことに集中していると、

無意識に上下の歯をくっつけていることが多いようなのです。

他にも、ストレスを感じているときなども、

上下の歯をくっつけることで無意識にストレスを発散させようとしていることもあるのだとか。

歯を食いしばる状態は顎の筋肉を使うため、長時間キープすることは難しいけれど、

軽く上下の歯をくっつける状態は、顎の筋肉をそれほど使うわけではないため、

長時間キープすることができてしまう点が厄介なのだそう。

これが、いつの間にか癖になり、小さな負担を与え続けた結果、

肩こりや頭痛、知覚過敏や歯周病の進行、腰痛や耳鳴りなど、様々な不調の元になるというのです。

上下の歯を離すということは、お顔の緊張状態を緩めることになります。

これは、体の不調を防ぐだけでなく、お顔の筋肉を自然な状態に戻すことにも繋がり、

表情やお肉の付き方、リンパの流れなど、様々なことも一緒に本来の姿に戻すことができるのだそう。

お顔の血行がよくなったり、表情筋肉がしなやかに動くようになり、表情もパッと華やぎます。

お仕事やプライベートでパソコンやスマートフォンを覗き込む機会がある方は、

そのような時に、無意識に上下の歯をくっつけていることが多いそうですので、

上の歯と下の歯がくっついていることに気が付いた時には、

意識して歯と歯を離し、顔の緊張を緩めてみてはいかがでしょうか。

ビューティーケアとヘルスケアは、一石二鳥以上を狙って、同時に賢くポイントを押さえてまいりましょ。

何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。

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