幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

読書気分で要点だけをつまみ食い

キューピッドよ、弓矢の技術を磨きたまえ!?|ギリシャ神話から見るアネモネ編

電車内の座席に座っていた。 途中、ドアが開き、大勢の乗客が降りていった。 すぐに、外の新鮮な空気を車内に連れ込むようにして、新たな乗客が乗り込んできた。 そのような普段通りの光景を眺めていると、どこからともなく、花の香りが漂ってきた。 それは…

“真実”や“きっかけ”の全てが、「もっともだ」と思えるようなことであるとは限らない。

箱を開けた瞬間、甘い香りに包み込まれたような気分になった。 時々口にするドーナツの美味しいこと。 食材や成分には割と拘る方ではあるのだけれど、全てはバランスだと思っていることもあり、 ストイックになり過ぎず、目の前のものは思いっきり楽しむ主義…

読書気分で要点だけをつまみ食い|恋路の邪魔をするニンニク臭。

書棚を整理していると、1冊だけ、随分と古くなっている源氏物語が目に入った。 源氏物語は、純粋に作品として楽しむこともできるものだけれど、 物語の中には当時の人々が触れていた香りや、感じていたにおいに関する記述も多く登場するため、 香りやにおい…

この豪快さ、嫌いじゃないわ。

近所にある、リニューアルオープン間近のお店の前を通り過ぎようとしていた時だ。 作業中の一人が、「間違ってるぞ」と大きな声を上げた。 その声につられて、声が向けられた先へ視線を向けると、 掲げた看板の文字に間違いを見つけたようだった。 道具を使…

日本古来の藤の花から見る世界。

藤棚が美しい季節になった。 紫色の花房が垂れ下がる姿が美しい、日本古来の花と言われる藤(ふじ)は、 古くから人々の心を魅了し、古典や絵画などの中にも多く登場するモチーフだ。 その見た目の印象から想像するよりも強く、はっきりとした甘い香りは、 今…

すき焼きから見る日本人の食への意識。

すき焼きの支度をしながら、すき焼きの卵は苦手だと思った。 いや、すき焼きの卵と言うよりは、生の状態で口にする卵白と言った方が正しい表現だろう。 卵料理も生卵も嫌いではなく、人並みに口にしているのだけれど、 生の状態で口にする卵白に対しては必要…

パンジーの花の上で繰り広げられている、パンジー家のお家事情をご存知かしら。

道端に並べられた花壇で風に揺れていたのは、フラワー界の甘辛MIXコーデを思わせるような、 深紅色をした花びらの縁を純白のフリンジが囲んでいるフリンジチューリップだった。 そして、そのチューリップの足元は、カラフルなパンジーに彩られていた。 パ…

トランプは意外とお喋りだ。

ドラッグストアのレジで福引の箱を差し出された。 予想外の展開に少しドキドキしながら箱の中に手を差し込んだ。 「よーく掻き混ぜて下さいね」と乗せ上手の店員に促され、箱の中を数回、グルグルとかき回し、 手折りの紙を引っ張り出して店員に差し出した。…

児童図書の世界を大人目線、大人思考で紐解いてみる。

私がよく立ち寄る書店の入り口近くには、 児童図書、児童文学と呼ばれる類のコーナーが設置してある。 昔ながらの作品がまとう装丁は、時代を反映したデザインに変化しながら書棚に並んでいる。 中身は昔から変わらないけれど、“イマドキ”をまとうその様子を…

暮らしの中に散りばめられているもの。

石に携わる仕事の依頼をいただいているときは、不思議な出来事や石にまつわる話を見聞きする機会が増えるように思う。 事実は小説より奇なりとはよく言ったもので、説明し難いようなことも度々起こるものだから、石が持っている美しさや愛らしさに見惚れつつ…

魅惑的なチョコレートドリンクから見る景色。

少し前にヨーロッパ土産としていただいていた、 チョコレートドリンク用の粉末チョコレートを取り出した。 日頃、自らチョコレートドリンクに手を伸ばすことは殆どないため、 わくわくしながらパッケージに記されている作り方を読んだ。 そこには、粉末を少…

読書気分で要点だけをつまみ食い|夢虫舞う季節。

春の暖かさを肌で感じながら歩いていると、目の前を蝶が横切った。 蝶は、吉兆モチーフでもあるのだけれど、 私にとって、少々思い入れのある存在でもあることから、見かけるとつい目で追ってしまう。 この時季の時候(じこう)の言葉に夢虫(ゆめむし)というも…

平安きっての色男の和歌より団子。

友人との雑談中、不意に、このようなことを尋ねられた。 柊希は和歌とかの本が鞄に入っていることが多いけれど、何を思いながら読んでるの?と。 何を思いながら……、始めての問いかけというものは思考が一瞬、行き場を失う。 あんなことや、こんなことや、と…

蜜月(みつげつ)という名のコインの表と裏。

もうすぐ満月がやってくる。 1月の満月はウルフムーン(狼月)と呼ばれることがあるけれど、 ここ最近の、冬が本気を出したかのような気候を思い返すと、 今年はアイスムーン(氷月)の呼び名の方がしっくりくるようにも思う。 確か先日、2018年が始まった…

雨雪から繋がるサラダ味。

用事を済ませ、建物の外へ出ると雨が雪へと変わりかけていた。 大きな雨粒に時折混ざる雪が妙に神秘的に思えて、 数十メートル先にある横断歩道まで、傘を差さずに歩くことにした。 本格的な「雪」になるまでには「冷え」が足りなかったのだろう、 神秘的な…

玉の輿の向こう側に何を見る。

先日、必要に迫られて、いくつかの文献をはしごしていたのだけれど、 その中で、「玉の輿」という言葉が江戸時代からあったということを知った。 私が必要としていた内容からは随分とかけ離れていたのだけれど、 私の思考は更に本筋から離れ、いつの間にか「…

今更だけれどボヘミアンって何?

電車のボックスシートに座りバッグの中を整えていると、 背後から女子高校生たちのヒソヒソ声が聞こえてきた。 特段、気に留めることもなくバッグの中を整えていると、ねぇ、ボヘミアンって何? そのような声が聞こえてきて思わずバッグの中で動かしていた手…

アブラカタブラの二つの顔と友の幸せな日常と。

随分と長い間、会っていない友人がおります。 普段も連絡を取り合うこともないのだけれど、 年に一度だけ、年賀状で互いの近況を簡単に報告し合う仲。 その友人から今年も年賀状が届いたのですが、 今年は遠い日のエピソードと近況が、とある呪文と共に記さ…

暮らしの中に添えられた遊び心や楽しむ気持ちは時代を越える。

「だらし無い座り方しないで」そう声がした方へ視線を流すと、 母親が、やんちゃ盛りという年頃に見える子ども達にそう言いながら、 椅子に深く腰掛けるよう促しているところだった。 振る舞い方や身だしなみに関することなど、幅広いシーンで使われる「だら…

思わず口ずさんでしまうメロディーに紛れ込んでいる、真実とは。 

近所にあるプレスクールの前を通ると可愛らしい声でロンドン橋が聞こえてきた。 ※ここで言うプレスクールとは、0歳児から小学校に入る前までの子どもたちに対して、英語で保育が行われる日本の育児施設のことで、幼稚園のような位置づけの場所のこと。 久し…

“虎の巻”だけではなく“犬の巻”もある!?

今年の干支である酉の置物を優しく拭った。 いつからだっただろうか。 毎年、陶器製の干支の置物を購入するようになったのは。 まだ2回目の出番が来ない干支がいるところを見ると、十二支が揃うのは少し先になりそうだ。 十二支全てが揃った年は全員を、ど…

ロールシャッハ・テストとは何ぞや?

今日もまた、飽きもせずに日が落ちる前の昼と夜のあわいの景色を楽しみながら、 冬の空の凛とした空気を全身で感じる。 すぐに脳内劇場の幕が開く私にとってそれは、 自分の気持ちを、すーっと、あるべき場所へ誘ってくれるようなものでもある。 時々、お茶…

猿酒(さるざけ)の世界へようこそ。

待ち合わせまでの時間潰しに書店へ足を踏み入れた。 予想以上の暖房の効きに、 本格的な冬がすぐそこまで来ていることを、 半ば強引に実感させられたような気がした。 何となく、カラフルな何かを眺めたくてレシピ本の棚へと向かった。 手に取ったのは果実酒…

プリンセスアリエルのお父さんはマンホールの蓋!?ってどういうこと?

年末の大掃除も兼ねて古い写真を整理していたら、 “真実の口”の名で知られているモニュメントの前で撮った写真が出てきた。 幼い自分を懐かしく思いつつ、 教会の奥に設置されていた真実の口を間近で見るために並んだ当時のことを思い返した。 “真実の口”と…

誤読されたままのアラフォー男性の熱い想い。

電話をかけた。 調べものをお願いしたこともあり、しばらくの間、保留音を楽しむことになった。 流れてきたのはベートーヴェン作曲の『エリーゼのために』。 保留音とは言え、こんなにゆっくりと『エリーゼのために』を聴くのは久しぶり。 この曲は、学生の…

11月5日が津波防災の日に選ばれた理由。

本日11月5日は津波防災の日なのですが、 こちらは創設されてからまだ日が浅い、津波防災への意識を高めるための日です。 本日は、この津波防災の日が創設された理由や、 この日が選ばれた理由などを知ることで津波防災への意識を高めてみませんか。 創設…

黒いサンタクロースがいるって本当?

クリスマスオーナメントだけでなくクリスマスコスチュームを目にする機会も増えたように思う。 ハロウィンの仮装が定着したこともあり、 仮装することに恥ずかしさを感じていた人たちのハードルも下がりつつあるのだろうか。 そのようなことを思いながら店内…

鮑と片思いと。

書棚を整理していて思うことがある。 どうして私は同じ本を何冊も所持しているのだろうか、と。 厳密に言うと全く同じ本というわけではなく、 例えば万葉集や古事記といった本が4、5冊ずつあったりするのだ。 翻訳している方が違っていたり、挿絵の雰囲気…

大人になった今だからこそ感じられる、もうひとつの世界|『ひょっこりひょうたん島』編

造形作家の方とやり取りをしていたときのこと。 本題は少しずつ脱線していき、気が付いたときには人形劇の話をしておりました。 子どもの頃の私は、お人形遊びや、おままごと遊びの類に興味がなく、 お人形は飾って愛でるものだと思っていたのです。 多分、…

読書気分で要点だけをつまみ食い|ノストラダムスはジャムおじさん。

バスタブの中でゆったりと過ごす時間が心地よく感じられる季節になった。 その日は、お気に入りのアロマキャンドルを持ち込んだ。 本当はボディケアをしたり、タブレットを持ち込んだりして過ごしたかったのだけれども、身体が余裕をなくしかけているような…