幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

日常

永遠と儚さを併せ持つもの。

その日は、数年前に友人が贈ってくれた海外のインテリアブックを久しぶりに引っ張り出した。 素敵な写真が多数収められており、眺めているだけで気分が高揚する一冊だ。 眺める度に目が行くポイントが異なるからか、毎回、小さな発見を届けてくれる点も気に…

コーヒーで酔っぱらう!?

朝から蜘蛛を見つけてしまった。 日本には朝蜘蛛は殺すなという言葉があるように、蜘蛛は神様の使いで家を守ってくれている益虫だと言われている。 諸外国にも蜘蛛は知恵や成功に繋がるシンボルとしての言い伝えがあったり、体の模様や動きから幸せや自由の…

野生の幸運を召し上がれ。

旬に入ったこともあり、アスパラガスを口にする機会が増えつつある。 旬の走りならではの美味しさはもちろんなのだけれど、女性に嬉しい栄養をたっぷりと含んでいるし、紫外線量が増えるこの時季には口にしておいて損はない野菜である。 この辺りの話題は過…

朝茶と晩春に思うこと。

茶葉を入れたキャニスターを取り出そうとしたときに、茶筒が目に留まった。 桜の木の皮を使って作られた樺細工(桜皮細工とも)のそれとは、もう十数年のお付き合いである。 使い始めた頃に茶筒が纏っていた桜の香りは飛んで無くなってしまったけれど、いつか…

何ものにも染まっていない花。

外出を控えていることもあり、ここのところ生花を飾っていない。 生花を飾っていないからといって困ることは何一つないのだけれど、リビングに一輪あるだけで随分と癒されていたのだと改めて思った。 と同時に、自分の何気ない日々も、いくつものありがたい…

祭りの欠片から数珠繋ぎ。

ゴミを捨てに行ったらお面の束が捨ててあった。 お祭りの夜店で売られているような、キャラクターのお面である。 どのようなキャラクターたちのお面なのかまでは分からないけれど、一番上に乗せられていたのは白いお顔に赤のアイラインが印象的な狐のお面だ…

ペットボトルキャップの助けを借りるのも手。

普段は目分量で済ませてしまうことが多いのだけれど、その日は、何かと計量を要するシチュエーションが多く、慣れないことをすると地味に疲れるものだと、少しばかり大袈裟なこと思った。 誰かにとってはストレスフリーなことも、別の誰かいとってはストレス…

何でもは巻かないと思っていたけれど。

断捨離をしていたら、幾何学模様柄の化粧箱に入った何かが出てきた。 私の記憶には、それが何であるのか潔いほどに何も残っておらず、本当に私の所持品だろうかと一抹の不安を感じた。 預かりものかもしれないという考えが脳裏を過ったこともあり、その化粧…

雨の日の来客とネッシーと。

薄灰色をした空から雨が降って気温がグンと下がったその日は、エアコンのスイッチを押した。 室内には、アスファルト上の雨を車のタイヤが弾きながら往来する音と、エアコンから出てくる温風の音が混ざり合ったBGMが流れていた。 換気を終えた窓を閉める…

ビスケットを天ぷらに!?

送られてきた郵便物の中にはビスケットの形をした付箋紙が貼り付けられていた。 ビスケットは写真ではなかったけれど、今にも甘い香りがしてきそうだと思ってしまうほど美味しそうに描かれていたため、書き添えられたメッセージを読むよりも先にビスケットに…

1本の串に刺すのは4個?それとも5個?

ベランダに出ると、どこからともなく桜の花びらが舞い込んできた。 しゃがんで拾い上げようとしたら、吹き込んだ風に先を越され、淡いピンク色をしたそれは軽やかにベランダの向こう側へと舞い上がり、風に乗って遠くへと行ってしまった。 清々しい空の青色…

自分を丸ごと殺菌しながら思うこと。

お天気が良かったその日、自分を丸ごと太陽光で殺菌してしまおう。 そのようなことを思い立ち、ベランダへ出た。 流れる風は、ほんの少しの冷たさを含んでいたけれど、太陽光の温かさと相まって心地良いものに感じられた。 いつだったか、知人が「人間は自然…

花疲れの休息中に思うこと。

お花見の時季は、人混みに足を運んだり、美しい桜を目にするなどして気持ちが高揚することがある。 程よい高揚感であれば心地よいもので終わるけれど、時折、その高揚によって疲れを感じることも。 この時季のそれは「花疲れ」と呼ばれていたりするけれど、…

取り除いてばかりの油分は補えば良い。

消毒液を使う度に、手肌がピーンと張っていくような感覚に慣れつつあることに気が付いた。 この話題には触れたばかりだけれど、先日は、水分を補給してから手持ちのハンドクリームを使うという「工程」に着目したもの。 今回は、その工程に「油分補給」とい…

想像力はどこまでも自由である。

開封するのを楽しみにしていた海苔を箱から取り出した。 漆黒とは少し違うけれど、真黒な海苔からは磯の香りがした。 キッチンのライトに透かして見ると真黒の奥にある茶褐色が光に照らされて、半貴石のような色を放った。 半貴石(はんきせき)というと、頭に…

通勤ラッシュ時の満員電車のように見えたあれ。

昨年末、マネキンを乗せた業務用のカゴ台車が次々にトラック内へと運びこまれていく光景を目にした。 マネキンは、店頭で商品を説明、宣伝しながら販売する販売員や、そのような職種を指すことがあるけれど、ここで言うところのマネキンは、お洋服のディスプ…

心と体を温めて、自分の世界が広がる自宅時間を。

温かくなってきたと思っていたら季節外れの雪が降ったりもして、色々と思うところはあるけれど、寒い日は、暖かいお部屋で気持ちも含めて体丸ごと温めて過ごすに限る。 体を温めることは健やかさの視点からも大切なことだけれど、それだけではない。 過去記…

遅れ馳せながら深く納得したタイトル。

何年振りだろう、久しぶりに映画雑誌のキネマ旬報(きねまじゅんぽう)を手に取った。 ある程度の映画情報はネット上で簡単に入手できることもあり、いつの間にか手に取らなくなってしまった雑誌だけれど、ネットとは異なる、紙面ならではの丁寧さは相変わらず…

幻のコーヒーは人とルアックの共同作業。

窓を開け放つと外から暖かい風が流れ込んできた。 あまりにも心地良くて、本を数冊手に窓辺へと移動した。 寝転がって気になっていたページを捲っていると、外からコーヒーの香ばしい香りがした。 挽きたてのコーヒー豆に少量のお湯を注いで蒸らしているとき…

消毒を必要とする機会そのものを減らす視点。

ここ最近、自宅に来た配達員の方から、手袋をして荷物を受け取る方が少しずつ増えているという話を幾度か耳にした。 荷物の受け取りにしても、タッチパネル上に指先で受け取りサインを書くタイプの受け取り方は、旧式の押印スタイルに戻されているし、各々が…

ゴマ擂りとゴマすりと。

断捨離してしまおうかと出しておいたあたり鉢(すり鉢)の中でゴマを擂った。 ゴリゴリと心地よい重低音に浸っていると、擂りたてのゴマから香ばしい香りがし始めた。 この香りを楽しめるだけでも十分に、役割を果たしてくれているあたり鉢(すり鉢)なのだけれ…

桜の蜜でデザートタイム?

その日は、年に数回しか使わない小路を選んで目的地を目指すことにした。 まっすぐに伸びた小路に人の姿は無かったけれど、建物の隙間を縫うようにして差し込んでくる日差しと、それによって生まれる日影とのコントラストは、いつ見ても味がある風景で、思わ…

盛り塩は合わせ技。

店先に出してあった盛り塩に目が留まった。 珍しい光景ではないけれど、その日目にした盛り塩は十数センチほどの高さがあり、ひと際目立っていたものだから、お店を通りすぎるギリギリまで盛り塩を視界の端に捉え続けていた。 盛り塩から受けた衝撃が思う以…

ペーパーナプキンとアダムの林檎。

ペーパーナプキンの残量が減ってきていたため、グッと心惹かれるようなデザインのものはないか探すことにした。 無いと困るようなものではないのだけれど、あればあったで重宝することも多いため、惹かれるものとの出会いがあったときにのみ購入するアイテム…

不便さも思うほど悪いものではないのかも。

ティータイムに選んだ飲み物は、温州みかんのジュースだった。 程よい酸味と濃い甘さが特徴的な100%ジュースに仕上がっているお気に入りで、時折、大人買いをして食品庫に入れておくのである。 フレッシュジュースは常温が好みなので、飲みたくなったら…

先生は子どもたち!?

外出先で利用するお化粧室は不思議な空間だな、と思う。 外から入ってきた見ず知らずの者同士が、淡々と目的を果たして出ていくのだけれど、無防備で居られる場所でもあるのか利用する者の素が垣間見えることがある。 先日、外出先でお化粧室を利用したのだ…

器の中に見て感じる春も、なかなか風流です。

イキイキと咲いている向日葵の前を通り過ぎた先で揺れていたのは、淡いピンク色をしたコスモスだった。 この時季にコスモスなど咲くはずがないという先入観が、そのピンク色を私に二度見させたように思う。 暖冬の影響によって冬を越してしまったのか、咲く…

大きく変わるチャンスのときだ。

知人がマスクをして電車やエレベーターに乗るのが怖いと言った。 ウイルスのこと?マスクをしていると息苦しいから?物々しい光景だから?思いついた理由を挙げたけれどどれも違うと言い、緊張するからだと言った。 体調が悪いわけではなく、様々な予防をす…

春の日永のひとこまに。

あっという間に太陽が沈んで空が暗くなる冬は、ただそれだけで気持ちが急くこともあったけれど、その冬が春へ季節のバトンを手渡したのだろう。 気が付けば、昼間が随分と長くなったように思う。 夕暮れどきの空の色も冬のそれとは異なり、どことなく柔らか…

冬の星座を見納めながら思うこと。

昼間の暖かさが残っていたのか、その日の夜風は心地良いものに感じられた。 しっかりと防寒して見上げる冬の夜空も良いけれど、着の身着のままガーデンチェアに座って空を見上げることができるこれからの季節は、冬とは異なる開放感がいい。 ただ、自宅付近…